2021年2月1日月曜日

国家観

 戦後75年が経過する議会制民主主義国家の我が国も、かつての戦時中は軍事政権が国家を主導し、遂には勝利の見込みのない戦争へ突っ走ってしまい、そして結果的には敗戦となり、多大な代償を余儀なくされました。しかし現在に至っても、周辺国では未だに国家統制が強く、民主主義国家に縁遠い国が見られます。

今朝のニュース速報で、ミャンマーのアウンサン・スーチー氏が国軍によって拘束されたというクーデターが発生したことを知りました。詳しい内容は徐々に分かってくると思いますが、昨年の総選挙でスーチー氏が率いてきた与党の国民民主連盟(NLD)に不正があったと反対派からの批判が強かったようです。

一度も訪れたことはありませんが、漸く民主国家が誕生して、これから世界に開かれようと外資も積極的に投資していた矢先ですが、元々が軍事政権だったこともあり、やはり民主主義国家が順調に育っていくには時間がかかりそうです。しかし一方では、民主主義国家の大国、アメリカでも国民の分断が顕著となっています。

中国やロシアにおいても国民の言論の自由は保障されていませんが、欧米の自由主義国家において言論の自由は当たり前です。国家統制とポピュリズムのバランスを保つこと肝要で、政治家が国を良くするも悪くするも統率力次第です。日本と違って、かの政権の長い国はどうしても独裁国家となりやすいようです。

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