2021年2月5日金曜日

灯台もと暗し

 家内との会話の中で「あなたは遠くばかり見ているから、足下で躓いたりする」と言われます。一方の家内は足下を注意深く見ながら歩くタイプのようです。海外のサスペンスものを一緒に観ますが、家内はキャストの服装や屋敷内のインテリアを観ながら内容も理解しているのに、一方の私はキャストの人相と内容ばかりしか捉えていない違いがお互いにあります。

歌番組も私の方は声や曲に興味を抱きますが、家内は歌詞に興味が行くようです。つまり私は感性が今一つ乏しいという事だと自覚させられます。私は約束の時間に遅れた経験はありますが、家内はいつも時間に余裕を持っているため、時間に遅れたことは記憶にありません。だからと言って物事に細かい人間かと申しますと、私の方が細かい面があるようです。

遺伝子も育ちも違う者同士が同じ屋根の下に暮らすことは実に面白いものです。私は人をすぐ信用するタープですが、家内は当初疑念を持って人を見ることがあります。よく考えもせず即行動する私と、考えても中々行動に移らない家内と二人なので、意見の一致で一緒に行動するのもタイミング次第です。出かけるのが好きな私と、家にいることが一番好きな家内なので共に旅行するのも稀です。

昨日の元森首相の差別発言に対しては、「言霊」つまり言葉は人の魂に響いて通じるので、発言するときは一度復唱して、責任ある立場の人は常に気を付けなければ取り返しがつかなくなると家内から諭され、わが身に置き換えて学ばせられた出来事でした。若い候補者に代表の代行をお願いする姿勢があれば、発言の間違いを繰り返さずに済むのに大変残念です。ふと森政権時代に党内で異議を唱え、「加藤の乱」で失脚した故加藤紘一元衆議院議員を思い出しました。

1 件のコメント:

  1. 足下よりもむしろ、先の事や周囲を見通せる方に失言は少ないのでは?と思われます(笑)

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