2022年1月12日水曜日

変革に期待

米国景気の過熱気味がインフレを引き起こしている現状は日本から見てうらやましい限りですが、多くは大手IT企業が産業界の景気を牽引しているものと考えています。残念ながら日本は円安誘導のもと長期的デフレに浸ってきたため、いつの間にかインフレを避ける方向に進んできました。

過去には日本は重厚長大産業が製品の輸出を担ってきましたが、円高に輸出が阻まれ、その後国内は空洞化していきました。残念ながら、それに代わるIT産業のような経済を牽引すべき産業集積へシフトが進まず、自らのプロダクトを世界に輸出する力量が育まれなかったのが現実です。

私も10年以上にわたり米国と日本の株価を観察してきましたが、日本の実施してきた政策が成長産業の集積に働かなかった、つまり国家ビジョンとしてなされてこなかったから、世界の資金が株式市場に集まらず、時価総額の停滞とともにGDPが伸び悩むことになったのだと思います。 

今日の日本経済新聞社による岸田政権の展望を聴きながら、私なりに日本の過去から現状を考察してまとめてみました。岸田政権には是非ともコロナ対策を乗り切って、変革を厭わず、社会不安の払拭にご尽力してくださることを期待しています。

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