1月の就任以来、世界中のメディアでトップニュースとしてトランプ大統領ほど注目されている人物はいないように思われます。二転三転と当初の発言と変わったりしますが、このように自らの考えを明確に宣言する大統領も珍しいと思います。年齢の割に行動力や判断力はこれまでの大統領と比較しても並外れているように見えます。ブリンケン国務長官の行動力が目立っていた民主党のバイデン政権時代とは様変わりです。
米国の景気の状況が見えてきませんが、関税問題で米国経済にも動揺があるためドル安・円高で東京市場も一進一退のようです。先日、ハーバード大学のマイケル・サンデル教授が米国が分断社会になったのは米国政治が労働者層を犠牲にしてきたのが遠因というような記事を書かれていましたが、結果、大統領選ではトランプ氏が労働者層の圧倒的な支持を得たという訳です。
米国内は新興国の成長で製造業の競争力が低下し、労働者の失業でエリート層との貧富の差が拡大し結果的に国民の間で分断が生じたのです。中国も国民の貧富の格差は大きいですが、共産党政府に反発すると罰せられますので国家に国民は従順にならざるを得ません。日本は権威主義国家に比べるとまだ国家的にバランスが取れているのではないでしょうか。