今回の米騒動で与党の大臣によってこれほど実行力の差があるのかと印象を受けた次第です。5キロに換算すると政府の売り渡し価格が963円というコメの値段が従来の入札方式だと、値段の高い方(主にJA)が落札価格が向かいますので低くならないようです。更にJAー卸売業者ー小売りと流通コストがかかりますので、庶民の手元には5倍くらいに値上がりしているのが現状です。しかしそれは政府の責任です。
大臣が代わるや否や、備蓄米放出の契約を入札方式から随意契約方式に変えて小売りが直接購入できる臨時的な施策が発表され即実行されています。政府から小売りへ直接売り渡すと流通経費を入れても2,000円という価格が可能となるわけです。消費者物価が軒並み上昇している中で主食のコメの値段が一方的に上がるというのは農政の問題です。起死回生の手を打たざるを得なかったと言えます。
学者の話では市場で3重価格が生じると話していますが、消費者が家計に応じて手頃な備蓄米を買うのか、新米を買うのか、ブランド米を買うのか、自由に価格を選べば済む話です。売れなければ高価格のコメも需要と供給のバランスで値段が下がるはずです。おそらく昨年か一昨年のコメの不作で品薄が価格が釣り上がったと言われていますが、市場に供給されなければ価格は上がってしまいます。
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