自民党内では石破おろしの連呼で総裁選挙の前倒しが画策されているようですが、あまりにも内向きな議論ばかりで日本の行く末が心配になります。今夏の参院選挙も昨年の衆院選挙も与党の敗北の原因は裏金問題に端を発していると考えます。本来は政権の失策で国民の意思表示が選挙に反映して負けるのですが、今回の石破政権には目立った失策がないようです。
石破首相の人物としての国民的人気はいまひとつですが、真面目で慎重派のタイプであること、すべてを理解しないとご自分の考えが進まない性格のようですから信頼に値する面も見られます。日本は議会制民主主義の政治なので首相を選ぶのは与党の国会議員です。ですから、大統領制の国の大統領のように日本の首相の権限はそれほど強くないと考えます。
どなたが首相になっても日本の大きく方向性は変わらないと考えますので、選挙の責任論ばかりを追及するのはいかがなものかと思う次第です。本日は株式市場が朝方から上昇基調ですが、主な要因は自動車関税の15%への大統領令にトランプ大統領が署名をしたからだと考えます。日本の基幹産業である自動車産業において吉報のニュースがマーケットに反映したものと考えます。
まさに内憂外患でしたが、漸く米国との最大に懸念された関税問題に一応の決着が見られたのではないでしょうか。日本の政治にはもっと外の世界に目を向けてほしいものです。