私事ですが、本日は私の実母、中村美代子の15回目の命日です。私と苗字が違うのは5歳くらいの頃に両親が離婚して親権が父方に移ったためです。幼い頃は母子家庭に育ったので、父母の離婚当時、どのような話し合いで法律的にどのように親権が移動したのか不明ですが、父は現実的に子育てを放棄し、私と兄の二人とも祖父母に養育をゆだねてしまいました。
たまたま金子みすゞの話を聞きながら、母親が子どもを手放す辛苦な経験は当時どのようなものだったのだろうと命日の今日に想像をしたのです。近年は両親の離婚では、家庭裁判所での協議離婚手続きによってどちらかが子どもを養育する権利(親権)を持つことになると思われます。親の親権によって子どもの人生まで変わりますので、どちらの親に親権が属するかは重大なことです。
私の場合は母親の生涯まで母との関係を持ち続けましたが、理由は祖父母に育てられて父親の存在がまったくなかったので、母には生涯にわたり義理を感じていたのです。親孝行としての順番は高校卒業まで面倒を見てくれた祖父母、そして2番目が母です。祖父母が亡くなってからは母が頼ってきたのです。不遇な思いをした母に少しでも親孝行をしたかったのです。
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