2020年5月13日水曜日

サービスの変化

近頃はコロナ感染リスクを避けて、飲食店への集客が減ったことでデリバリーやテイクアウトのサービスが多くなりました。この機会なので使ってみましたが、お店で食べるのとは場所の違いなのか、外食という楽しい雰囲気に比べるとやはり何か欠けているような印象を抱きます。外食は上げ膳下げ膳でお客様気分に浸れますが、自宅だとデリバリーやテイクアウトで味は変わらずとも後片付けだけは残ります。同じ料理でも場所が違えば雰囲気で美味しく感じるのでしょう。今後は飲食店のサービスとして、ネットで注文して特定の場所へデリバリーされたり、テイクアウトのサービスが当たり前となって増えてくることでしょう。消費者としては便利ですが、同様のサービスでご商売される業者の方は競争が激しくなると思います。しかし特定のお店でしか味わえないような料理は残ると思われます。我々のITビジネスも同様に、他社と同じようなサービスビジネスでは競争にさらされるので、自社の技術を如何に差別化したサービス事業に展開していくかが問われてくるでしょう。テレワークが浸透したことで今後、企業やビジネスマンの時間の使い方が大きく変化してくると思われます。従来のような時間やお金の消費の仕方は一段と効率化されていくと考えます。集団で弱点を補うことよりも、各々が鍛えて強くなって相手を倒すような強いチームの存在が必要とされるでしょう。

2020年5月12日火曜日

ラジオ深夜便

「早起きは三文の徳」と言いますが、小中高の時は朝寝坊で家族から叩き起こされることもしばしばありました。そんな自分が上京して早朝の新聞配達の仕事が務まるのだろうかという一抹の不安もありました。予想通り、朝寝坊して店主からも怒鳴られることも確かに何度か経験したことがあります。屁理屈を言っても仕方がないのですが、受験勉強で夜更かしも多かったので早朝の起床はとても辛らかったのです。翻って現在は歳をとったせいか、朝寝坊などまったく関係なくて普段から起床が早いので、細君からはご近所のことを考えてじっと横になっているように諭されたりするわけです。前置きが長くなりましたが、私はいつも3時59分からラジオ放送を聴くのが日課のために、早い時は3時ごろに目が覚めたりするのです。まだ新聞も届かない時間ですが、新聞入れに届くと嬉しいものですぐ手に取ったりするのですが、かつての若い頃に朝寝坊して新聞を配達すると「遅いぞ」と言わんばかりにお客様がすぐに取り出すのに、こちらは待たせたことが申し訳ない気持ちで一杯でした。配達が朝早くて「ご苦労さん」という有難い気持ちが伝わるのとは大きな違いです。今朝も、幕末から明治初期に活躍した勝海舟の夜叉孫に当たる高山みな子さんという方による、勝海舟にまつわるエピソードをインタビューとして聴きましたが、初めて耳にした歴史的なことも多くて、今回の放送時間も最高のひとときでした。是非、皆さんにもNHKラジオ深夜便の聴き逃しコーナーをお勧めいたします。明けても暮れてもメディアではコロナウイルスのニュースばかりで元気がなくなりますが、ちょっとした時間に深夜のラジオに耳を傾けるのも気が紛れて良いものです。

2020年5月11日月曜日

事件の涙

在宅勤務で増えたのはテレビを観る時間が長くなったことです。それ以前もテレビ好きな私は休日はテレビ漬けでもありますから、今回のように在宅勤務が続く場合はなるべく良い番組を選んで観ています。昨日の日曜日は朝から見たい番組ばかりですが、BS1の夜に放送された「事件の涙」をご覧になった人はいますでしょうか?番組の内容説明は省きますが、「世田谷一家殺害事件」「雪印食品牛肉偽装事件」「順天堂医院赤ちゃん取り違え事件」「新大久保駅転落事故」など世の中に起きた一部の事件ですが、忘れそうで忘れてはならない事件であり、事件後に家族の行く末はどうなっているのか、事件の発生を再び考えさせられる内容のものでした。防犯用の監視カメラが普及せざるをえない世の中に変わったのも、食品偽装事件を契機に業者による隠匿されたものが噴出した事件も多々ありました。一方、赤ちゃん取り違え事件は是枝映画作品のモデルにもなりました。新大久保駅転落事件は立派な韓国人留学生の行動に感動したものです。日本の社会も私たちが子どもの頃とはずいぶん変わりました。かつてと比較して大きく状況が変わってきているのは、家族関係も含めて地域社会に残虐な事件が多くなっているという悲しい現実が存在することです。どこに社会的な根本原因があるのか分かりませんが、政治・経済も含めて人間同士の不信感が積もり積もって人々の生活に格差をもたらし、終いには事件に発展しているのではないか考える次第です。人間が生きていくうえで何が優先すべき重要なものかを、常に行動を起こす前にじっくり考えなければ取り返しのつかないことになります。過去の歴史や経験を踏まえて、今一度深く肝に銘じなければならないと思います。

2020年5月8日金曜日

コーチング

今から30年前にある人の紹介でT百貨店の食品部長を最後に定年を迎えられた方を顧問に迎えました。理由は私自身がまだ未熟な経営者で自分のマネジメントのやり方に自信がなかったために、遠慮なく意見を具申してくれる方の存在が必要だったからです。私自身まだ30歳半ばの頃でした。その後も何人もの顧問の方を側近に抱え続けてきましたが、今となっては歴代の顧問の方たちに感謝あるのみです。今の私の年齢で他人のために献身的に経営のサポートをされていたことを考えますと、私自身も何らかの恩返しをどこかにしなければならないような思いをしています。新型コロナウイルスの襲来でこれまでと社会が劇的に変わっていくことは間違いありません。不透明な時代に必要とされるのは、長年の経験に基づいた的確なコーチングではないかと考えます。たまたま数日前に手に入れた書籍のタイトルが「1兆ドルコーチ」というものです。アップルのスティーブ・ジョブズ、グーグルのエリック・シュミット、ラリー・ペイジが共通の師と仰ぐ方のことが書かれたものです。人は誰でも周囲の支えがなければ、人生でも会社経営においても決して順調に進むことはあり得ません。つまり何歳になっても常に経験者の言に耳を傾ける謙虚さを失わない姿勢が大切だということです。これからは様々な場面でコーチングという役割が世の中に必要とされるだろうと考えます。私も微力ながら社会に少しでも貢献できれば幸いだと感じています。

2020年5月7日木曜日

経済活動

一昨日、安倍首相による緊急事態宣言の延長が発表されました。国民の多くの方々が5月6日という終了宣言の日を待望していたことは間違いないと思います。緊急事態の期限を守れなかった政府の責任は重大ですが、現実は厳しい状況が続いて期限どころの状況ではないというのが共通した認識だと思います。しかし欧米各国では新型コロナ感染への素早い対応のために、約2か月間続いた爆発的な感染拡大での危機的状況を漸く乗り越えて外出自粛制限が次第に緩和されつつあります。日本も最悪の状況は乗り越えたと言われていますが、まだ感染未確認者が多いので、人との接触を極力減らして感染拡大を未然に防ぐしかありません。幸いにも治療薬のの早期承認への道が開けてきたので、懸念されていた医療崩壊を防ぐ手立てにも大きく寄与するものと思われます。日本政府がロックダウンに踏み切れなかったのは法律上の問題のようです。本来、疫病を完全封鎖するには人々の行動を法的に制限しなければ、単に自粛を呼びかけるだけでは法的な拘束力がないので困難だと思われます。今後、日本に同じような感染症の危機が生じた時にどのような体制で臨むのかは、今後さらに議論されなければならない重要な課題だと考えます。経済は生きものなので活動が止まってしまえば人々の生活基盤は完全に死んでしまいます。感染症においては如何に俊敏な対応が必要とされるかが今回の例で示されたのではないでしょうか。

2020年5月4日月曜日

共有感

学生時代に一時(いっとき)の間、東京都中野区の沼袋と野方の両駅近くに住んだことがあります。上京後、新聞配達のアルバイト先を探して見つけた二か所目の新聞販売所のあった住居地ですが、そこでの私の担当新聞配達区域に国立中野療養所という結核の大病院がありました。結核の病棟なので新聞は入院の患者さんが病院内を配達していたので、こちらは新聞の束を患者さんに届けるだけでしたが、周囲に建つ看護師さんの寮には直接各戸まで新聞を届けていました。当時は医療関係者の方たちや患者さんと郊外に位置する特殊な環境で世間話をする機会が多くて、その方たちの人間模様に触れる経験は、貴重で滅多にあり得ないことだったからです。単なる住宅街の配達では見聞できないような人たちとの会話は、まだ青春の20代という若さだった私にとって忘れがたい思い出となっています。今、新型コロナウイルス感染治療のため日夜医療関係者が危険に身を晒して尽力している姿は想像しにくいですが、私自身も若い頃に入退院を繰り返した経験もあり、医療関係者の方には大変お世話になりましたので、今日に至っても当時のことを色々と思い出します。客観的な立場と主観的な立場を経験したが故に、今も入院を続けている患者さんの気持ちとそれを献身的にサポートしている医療関係者の方々の生き方に共有感を抱く次第です。

2020年5月1日金曜日

在宅勤務

結婚して40数年になりますが、妻とこれほど毎日を長時間連続で過ごした経験はなかったです。コロナ自粛がもたらした想定外の出来事ですが、日々の経過時間に慣れない私と違って妻は意外に満足しているように見えます。ゆっくりすることを進める妻に対して、生涯現役で働きかねない私に自然災害が一時のブレーキをかけてくれたような気がします。最近こしらえたばかりの小さな書斎が在宅勤務にこれほど役に立つとは思いませんでした。毎日通勤していると世の中全体で人が動いて経済活動をしていることが分かりますが、在宅をしているとニュースや報道でしか現実の様子は把握できません。外出自粛で人と触れない毎日だと、リアルな経済活動がすべて閉鎖されるので、普段の経済活動が抑えられてしまうことになります。かつての大不況時のように失業者を増やさないためにも、あらゆる政策を打ち出して経済活動を一刻も早く再開させる準備を整えることが肝要です。コロナが完全に終息するまでは少なくとも1年くらいは掛かると思われます。アフターコロナを視野に入れながら日々貴重な時間を過ごしたいと考えています。