2020年5月11日月曜日

事件の涙

在宅勤務で増えたのはテレビを観る時間が長くなったことです。それ以前もテレビ好きな私は休日はテレビ漬けでもありますから、今回のように在宅勤務が続く場合はなるべく良い番組を選んで観ています。昨日の日曜日は朝から見たい番組ばかりですが、BS1の夜に放送された「事件の涙」をご覧になった人はいますでしょうか?番組の内容説明は省きますが、「世田谷一家殺害事件」「雪印食品牛肉偽装事件」「順天堂医院赤ちゃん取り違え事件」「新大久保駅転落事故」など世の中に起きた一部の事件ですが、忘れそうで忘れてはならない事件であり、事件後に家族の行く末はどうなっているのか、事件の発生を再び考えさせられる内容のものでした。防犯用の監視カメラが普及せざるをえない世の中に変わったのも、食品偽装事件を契機に業者による隠匿されたものが噴出した事件も多々ありました。一方、赤ちゃん取り違え事件は是枝映画作品のモデルにもなりました。新大久保駅転落事件は立派な韓国人留学生の行動に感動したものです。日本の社会も私たちが子どもの頃とはずいぶん変わりました。かつてと比較して大きく状況が変わってきているのは、家族関係も含めて地域社会に残虐な事件が多くなっているという悲しい現実が存在することです。どこに社会的な根本原因があるのか分かりませんが、政治・経済も含めて人間同士の不信感が積もり積もって人々の生活に格差をもたらし、終いには事件に発展しているのではないか考える次第です。人間が生きていくうえで何が優先すべき重要なものかを、常に行動を起こす前にじっくり考えなければ取り返しのつかないことになります。過去の歴史や経験を踏まえて、今一度深く肝に銘じなければならないと思います。

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