2020年5月25日月曜日

出稼ぎ

昨日のある特集で、世界の仕送りが今回の新型コロナ感染拡大の影響で11兆円減少しているという報道がありました。日本国内にも海外研修生が数十万人と言われています、まだ海外で技術研修を受けて自国経済の繁栄に寄与する目的であればよいのですが、単なる出稼ぎ労働がグローバル世界でも多いのに驚きました。出稼ぎによる仕送りで家族の生活は助かりますが、それでは何も国家が繁栄しないと思うのです。日本国内でも地方から出稼ぎに来て、故郷へ仕送りをしても家族は生活の足しになり金銭的には喜びますが、地方には何も経済的に寄与しないのです。フィリピンが出稼ぎが多く、今でも途上国から抜け切れていない国情と似ています。私たちの仕事も同じように、単なる労務の提供だけでは金銭的に潤っても企業にノウハウが残らないために、将来に向けて自らが繁栄するという道には至らないのです。今回の新型コロナウイルスで、国のリーダーが気づかなければならない最も大切なことは、労働力も含め、これまでの自国のサプライチェーンをもう一度検討して改めるべきところを再検討しなければならないという事です。単なる労賃を出稼ぎで稼ぐだけでは国の経済は繁栄しないので、自国でノウハウを溜めながら、不足部分を海外から補うという思考が必要となります。地方と都会の関係もこの機会に発想を変えて進むべきではないかと考えます。

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