2020年5月15日金曜日

貧困

先進国と言われる日本でも7人に1人の子どもが貧困だと言われています。しかし実際は、子どもが人に貧困を見せなかったり、貧困で親を恨んだりしないから表面化しないだけのようです。今朝もウォーキングで公園を散歩してきましたが、犬を連れて歩いている人が何人かいました。ペットの犬にとって世の中で飼い主は一人だけです。ですから自分の親だと思って飼い主に忠実で懐(なつ)きますし、他人は明確に他人と判断しますので懐(なつ)く度合いも飼い主とは全く違います。つまり人間の子どもも同じで、父親も母親もこの世に1人しかいませんから、親の愛情が注がれれば子どもは素直に受け入れるわけです。子どもは4歳になったら親を許す感情を持っているそうです。「三つ子の魂百まで」という諺がありましたが、実際は4歳になったら賢くなるのでしょう。両親が自分たちの都合で夫婦喧嘩しても子どもは両親を許せるほど冷静さを有しているようです。生活に困窮しても、外でいじめに遇うから虐待を受けても他人には決して貧困を見せないようです。その意味で子どもは両親のよき理解者であるわけですが、それをわからないのが人間の親たちのようです。人間は動物の親子の関係に、もっと謙虚に見習うべきだと思います。今回こんな話をしましたのは、たまたま児童文学作家の中島信子さんの話を聴いたからです。隠れた貧困の子どもたちを、親身に相談に乗ったり救っている人たちがこの世にいることも知っておきたいものです。

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