2020年9月4日金曜日

都会と地方

 東京をはじめ関東圏に住む団塊世代の多くが地方出身者であることは若い世代にあまり知られていないかもしれません。私も田舎から上京してきた頃は、「東京で石を投げれば地方出身者に当たる」とまで言われたほど会う人は地方の人ばかりでした。

私も実家の反対を押し切って上京してきた一人なのですが、今回、自民党総裁選挙に立候補された菅官房長官も高校まで秋田県で育った方なので、故郷を思う気持ちは自分も含め多くの関東の方と同じだと思います。

生まれも育ちも東京の方が地方に選挙区があるのは単に先代の地盤を引き継いだだけとも言えます。世襲制がどうとは言えませんが、自分の力だけで政界に上り詰めた議員が近年少なくなっているのが現状です。

やはり政治を司る人は、若い頃に経済的な苦労もしなければ貧しい人の気持ちを実感できないと考えます。かつて上京してきた多くの地方人も都会に住みつき選挙権も有する中で、都会に住む政治家は地方の選挙区で立候補している現実は不思議な気がします。

政治は民主主義を重んじ、国民の貧富の格差を是正して、広く隅々まで福祉を行きわたらせることだと思うのです。コロナ禍で、東京一極集中が絶えない現実に漸く気づいてきた人たちが地方へ移住する現象が出てきています。

首都圏を中心とした第3次産業だけでは、国内経済はもとより国土を将来にわたり守り続けていくことは不可能だと思うのです。グローバル経済の下に展開されたサプライチェーンも、世界が国内経済を保護する動きの中で見直されて、地方が再び活性化することを願わずにはいられません。

1 件のコメント:

  1. おっしゃる通りですね!
    日本の良さを再認識する。交流⇒関係人口を増やす政策をしっかりと打ち出すべきと考えます。今年は熊本県へのふるさと納税致します!

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