2020年10月20日火曜日

資産価値

 日本はDXの波に乗り遅れた感がありますが、今世界的に資産価値を評価する基準が変わりつつあります。従来のBSにはない資産価値をどのように評価するかが重要となっています。考えてみても、BSに計上している資産にどれほどの将来的価値があるかは明確に見えてこないので中身を理解する力が必要となります。

我々のような小さなICT企業には、資産価値といっても純資産くらいでしか評価されないのが現実です。一方、GAFA+Mや今話題の米国イーロン・マクスが率いるEV企業の時価総額が、歴史ある日本のトップ企業であるトヨタ自動車をも超えた現実をどう解釈するかは、今後のビジネス変革を占う上でも大変重要なポイントだと思うのです。

つまり、見える資産と見えない資産をどのように評価するかが今後の市場において注目されていることを、市場関係者は改めて認識し直さなければならないと考えます。未上場のICT企業の場合、資本金の裏に隠れた人的資産価値や顧客基盤価値、さらに将来の成長性はBS上には無形なので存在しません。

個々の企業の経営者の思いや経営ビジョンのような無形資産ともいえる価値を評価する時代がすぐそこに到来しているような気がします。それがリアルでは見えないデジタル社会の実像ではないでしょうか。変われない企業も変わるにはどうすれば良いのか、どの企業も生き残りをかけて取り組まなければならない重要課題だと考えます。

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