2020年10月22日木曜日

人生の勝利

 いつも思うことですが、米国の富裕層と貧困層の所得格差は莫大ですが、所得増税でもっと中間層を増やして格差を縮めるような政策はあまり聞こえてきません。貧富の格差に関しては中国も米国と似たような形態なのかもしれませんが、日本は憲法で最低限度の生活の保障をうたっているように、両国に比べればまだましのようにも思われます。

「世界一貧しい大統領」として知られた、南米ウルグアイのホセ・ムヒカ元大統領がコロナ感染を危惧して政界を引退するという新聞記事を見かけました。これまで元大統領に関する記事を読むたびに、政治家の在り方や人生哲学が問われているような気がいたします。

バイデンが勝つかトランプが逆転するかと言われている米国次期大統領選挙も間近ですが、毎回大統領候補者として名前が挙がる、サンダースのような極端な左派系の大統領が登場しない限り、分断された今のアメリカ社会は今後も変わらないような気がいたします。

ムヒカ元大統領が言う、「人生の勝利とは、金を稼ぐことではない。倒れても、何度も立ち上がりやり直すことだ」という言葉は、すべてを失くした敗戦後の日本と日本人の復活した姿にも同様のことが言えます。人間にとって本当の喜びとは、元大統領の言葉に隠れているのではないでしょうか。

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