2020年10月23日金曜日

オフィス

 新型コロナでIT技術者におけるオフィスという概念が大きく変わりました。弊社も4月の緊急事態宣言以降は社員の9割近くが在宅勤務となり、10月現在もその状況は続いています。おそらくワクチンが行きわたるまでの向こう2年は現在のテレワークの状況が継続するものと見ています。

本来、IT技術者が一か所に席を並べて仕事をする光景は、生産性が落ちるので欧米のIT先進国などにはありません。予想もしなかったコロナ禍は日本のIT業界の働き方まで変えてしまいました。本来、ITの仕事は過去の時代から、国境もない中で進められ、場所を問わず、ボーダレスで行われてきました。

多くの会社の技術者が開発に加わりますが、創るもの(アウトプット)は個々人で違うので、最終的に成果物を取りまとめればいいだけです。芸術家の仕事と同じでオフィスの場所はどこでも構わないわけです。寧ろ、往復の通勤時間などを仕事に使った方が効率的です。

コロナ前は他の業界と同じような感覚で仕事をしていたので、誰も時間の無駄に気づかなかったのでしょう。打ち合わせも会議もオンラインで、資料もペーパレス化が一気に当たり前となりました。

欧米に比べてホワイトカラーの生産性が低いと以前から言われ続けてきましたが、これからは生産性も欧米並みに徐々に高くなっていくことでしょう。日本は自ら変わることには時を要しますが、外からの影響で変化を余儀なくされれば物事が進みだす傾向があります。

コロナ禍のピンチをチャンスに、政治・経済が生まれ変わることを期待したいものです。

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