2021年2月4日木曜日

共育という教育

人材を人財と尊重するのと同様に、教育を共育に置き換えてみると良いと思います。上司が部下を、親が子を教育することによって自分自身も共に育つ、すなわち人間的に成長するという事です。人に物事を教える場合、事前に豊富な知識を蓄えた上で、体験を通して内容を十分に理解していないと相手に真相は伝わりません。

人間は俄(にわ)か知識で理解が浅いとすぐに忘れてしまいます。「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」というドイツの政治家オットー・フォン・ビスマルクの言葉がありますが、経験に学んだ愚者からは何も得られないと言われます。経験は人それぞれ違いますから、自分の経験など歴史を学んだ人から見るとたかが知れているのです。

人は長い歴史を通して生涯学び続けなければならないという事だと思います。私自身の経験を振り返っても、もしあの時代に戻れば違った判断をしただろうと、過去を顧みたりします。若い頃は人生経験も浅く、歴史を俯瞰して物事を判断するすべを知らないものです。若気の至りで行動した自分を後悔してきましたが、学び続けることで軌道をプラス方向へ向かわせるようにしてきました。

共育は上から目線ではなく、相手と同じ目線で共に学び、育つつもりで相手に対処することではないでしょうか。 私自身も忘れやすいので、敢えて書き記すことで脳裡に叩き込みたいと思うのです。つくづく日頃から感じますのは、人を年齢や外見で判断してはいけないという事です。謙虚に人の歴史に学んできた人の中に真に賢い人は存在すると思うのです。

 


1 件のコメント:

  1. 共育、常に意識すべき心構えですね。ありがとうございます!

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