昨日、あるコラムに就職氷河期世代について述べられていました。1993年(平成5年)~2002年(平成14年)の頃は日本経済がバブル崩壊でどん底の頃でしたので、大企業は子会社も含め軒並みに新卒の採用を控えていました。今の世代で年齢的に40歳前後から50歳前後くらいまでの人たちを指しているようですが、当時、絶好のチャンスだと弊社は逆発想で思い切り大量の新卒採用に踏み切りました。お蔭様でその頃に採用した人材が今日の弊社の成長を支えてくれました。
卒業生の中には何十社も受験して採用されない人や就職先が見つからずフリーターで働いている人も大勢いました。この機会を逃してしまえば優秀な人材は弊社のレベルでは確保できないと考えていましたので、人材確保のため政府の雇用対策などあらゆる手段を活用しました。キャリアを重ねるごとに育った社員たちが結婚したり、持ち家を構えたりした時などは私自身にとっても経営者冥利に尽きない嬉しい出来事でした。
今日においても就職氷河期世代の人たちが大勢苦しんでいる状況をメディアで知り、国がもっと早く産業構造改革を旗印に雇用の流動化策が打っていれば今日の社会的格差は少しは低減できたのではないかと考える次第です。不況期の採用で弊社も人材に恵まれたし、入社してくれた社員たちも頑張ってくれましたので現在は安定した生活を確保できています。人と同じ経営手法を選択しても企業にはチャンスは巡ってこないようです。
0 件のコメント:
コメントを投稿