忘れないうちに書き留めておこうと思います。先日、朝日新聞の夕刊1面に「天草とイタリア 漫画で縁再び」という見出しで全面に天草とイタリアについての記事が掲載されていました。ご承知のように天草地域は2018年に「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として世界文化遺産に登録されました。とても旬だと思いましたのは、今、NHK/TVで「true colors」という天草の崎津集落を舞台にしたドラマが放送されています。
また私自身も10年以上前から「小さな村の物語 イタリア」というBS/日テレで放送されている番組を視聴続けているのですが、イタリアの静かな村の様子が我々の子どもの頃に過ごした天草地方の様子と似ているのです。日本は集団就職と都会生活が定着したため、天草の村々は過疎化が進行し、かつての賑やかな村の様子は静まり返っているのが現状です。小学校も次々と廃校になり中学校の生徒数もかつての20分の1程度です。
寂しい話はそれくらいにして、実は2年前に長崎県の島原半島にある原城址に、藤沢市在住の彫刻家が私財を費やし40年もの歳月をかけて彫り続けて完成した木彫りの巨大なマリア像が祀られています。かつて長崎に来訪したローマ法王の許しを経て、前述の彫刻家が天草・島原の乱の犠牲者を追悼するために原城址に寄贈されたものです。紆余曲折を経て建立されたこともお聞きしていますが、私も藤沢市内で輸送される前の作品を拝見し、彫刻家にもお会いして大変感動したことを記憶しています。
肝心の話が漏れていました。実は天草在住の漫画家が潜伏キリシタンを題材にした連載を構想したことがきっかけでイタリアの大司教と縁が生まれ、この秋、イタリアから巡礼団が天草を訪ねてくることになったそうです。大ニュースだと感じましたので、この場を借りて皆様に一言お知らせした次第です。
0 件のコメント:
コメントを投稿