2025年2月26日水曜日

内なる移住

ウクライナ侵攻3年、ロシアでは体制批判による国家の抑圧から逃れるため、人々の間で家庭や仕事に専念して心の自由を得る「 内なる移住」という考えが広まっているようです。日本のような自由と民主主義の国家からは考えられませんが、党が国家を支配している国では国民の自由と民主主義が保障されているとは言えません。しかし国民である以上、国家に対して反対運動や体制批判は許されないのです。

法治国家であることは無政府状態にならないために国家にとって必要な条件ですが、言論や表現の自由を奪われることは国民にとって不幸なことです。日本の現状に対して不満を抱く国民も多いと思いますが、日本ほど国民の基本的人権が保障されている国は少ないと考えます。海外から日本が住み易い国だと言われているのは平和で安全な国だからです。愚痴ばかり言わないで、我々は今一度日本の良さを理解すべきだと考えます。

米国や中国やロシアのような大国では国民間に見えない分断が存在します。つまり民衆の異論は排除され、政府寄りの集団に一方的に富が集中するからです。戦後、議会制民主主義国家を選択した日本は正解だったと考えます。日本が大統領選挙のように直接選挙だったならば他国のように国民間に分断が生じたかもしれません。ロシア国民の「内なる移住」の生活は気の毒ですが、政権が変わらない限り現在の状況は続くでしょう。


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