2025年2月25日火曜日

国連が動く

 米国民主党バイデン前政権で長引いていたロシアによるウクライナ侵攻が共和党のトランプ政権の誕生で漸く停戦協定への第一歩を踏み出したようです。国連も動き出し、安全保障理事会は24日、侵略の早期終結を求める米国の決議案を米国・ロシア・中国を含む賛成多数で採択しました。国連が紛争解決に全く機能していないと言われてきましたが、やっと安保理が決議を採択する行動に出たようです。

第二次大戦の戦勝国を中心に設立された現在の国連の常任理事国にはロシアと中国が含まれています。トランプ政権の誕生から動き出した和平策の一環として米国が出した決議案に対して、欧州から出た修正案は当然のことですが紛争当事者であるロシアによって悉く拒否され、ロシアに受け入れやすい内容の米国の決議案が採決された模様です。

国連の安全保障理事会の常任理事国には拒否権があることで、国連における紛争解決において常に東西対立を生んできた歴史があります。日本のような非常任理事国10か国は毎年5か国ずつ改選され任期は2年ですが、常任理事国5か国には改選がなく圧倒的な影響力を保持しているのが現在の国連です。大国による小国への侵略を防ぐには安保理改革が肝要かと考えます。

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