いつも不思議に思うことは、人を殺した場合、刑法で殺人罪の法定刑は死刑、無期懲役、または5年以上の懲役と日本の法律では規定されていますが、戦争で人を殺しても罪は問われないのです。同じ殺人でも国が起こした戦争に兵隊として徴兵されて人を殺戮しても寧ろ英雄扱いになるわけです。つまり強制的に徴兵されて戦地で人を殺すことは犯罪に値しないのです。
かつて日本が敗戦して戦後行われた極東国際軍事裁判では日本の指導者28名が侵略戦争の責任を問われ戦犯として裁かれましたが、実際に兵隊が戦地で人を殺しても罪は問われませんでした。現在、ロシアのプーチン大統領に侵略者として国際刑事裁判所(ICC)では戦争犯罪人として逮捕状が出されていますが、現実のところなしのつぶてです。
確かに戦争は当事国同士の戦いなので双方とも殺人が犯罪として処罰の対象とならないのですが、本来は国連で裁判して戦争犯罪を厳格に問うべきだと思います。そうしなければ指導者による一方的な戦争はいつまでも終わらないし、双方に多くの国民を犠牲にしてしまいます。戦争が超法規的措置であることは理解できますが、だから放置していいはずはないと考えます。
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