2025年8月29日金曜日

回顧録その4

 ビジネスの世界で幸運をもたらすのは正しい人との出会いなのではないでしょうか。出会いを活かせば繋がりが出来ます、正しい人との繋がりを活かせば幸運も待ち構えています。

ビジネスは能力だけでは解決できないものが多々あります。最終的には人間力が働くので幸運も生まれるのではないでしょうか。能力的に欠けていた私も人と違う事を考えてきました。

経営の中に何かが周囲から発見されれば大切にされるはずです。何かを感じてもらうには経営の中に何かが必要となります。それは比較できない特殊なものなのかも知れません。最終的には本当に幸運でした。

2025年8月28日木曜日

回顧録その3

M&Aは企業社会では当たり前ですが、やはり「三方善し」でないと売り手側としてもすっきりしません。私も先ずは①社員の将来的な雇用の安心を最優先に考えました。②次に会社の将来不安を無くすことでした。③最後は経営者として安心して身を引けることでした。しかるに、私が目論んだ事業承継は大体、順調に推移して違和感もなく収束したように感じています。

一番難しかったのは①です。これが中々ベストに進むとは限りません。多くのM&Aでは譲った側の社員は不安もあり、必ずしも事業承継に満足しているとは言えないからです。長年会社を率いてきた経営者も、長年連れ添ってきた社員を手放すことに無責任な気持ちも残り何となく後ろめたいものです。その点、私の場合は多くの社員が満足してくれたと考えています。 

トップの経営判断として後々今回の決断を後悔が無いものにしたかったのです。時代はどんどん変わりますので、事業承継も時期的なタイミングというものがあります。今でもまさか長年の思いが実現できるとは予想できないほど幸運だったと感じています。人生において「まさか」の事態は皆さんにも十分にあり得ますので、幸運な「まさか」に遭遇できるように日々精進しましょう。

2025年8月27日水曜日

回顧録その2

 私は「ローマは一日にして成らず」という格言を座右の銘にしてきました。前半のサラリーマン社長時代の10年間もオーナー社長になってからの15年間も苦労の連続でしたが、後半の15年間は厳しくても自由に経営ができました。中小企業において内部の役員に気を遣いながらの経営は組織的にも業績も必ずしもお互いに良い結果を齎さないことを学びました。

後半の15年間は業績が低空飛行ながらも会社としての進歩は感じました。採用の失敗や事業の失敗を反省しながら地道に会社は前進したのだと考えます。経営幹部は殆どが外部からのキャリア人財を支援者として迎えて組織を作ってきました。会社を最初から創り直したのだから仕方がありませんが、負債も累積損失も抱えての再スタートは浮上するまで時間がかかりました。

当時は他社に比べて高い給与を払えなかったため、辞めてほしくない人材ほど繰り返し退職していきました。他社並みに給与を払えるようになったのは、不況時にも毎年昇給を続けてきたからです。退職を防ぐには待遇を改善することは勿論ですが、働く人に仕事のやりがいを持たせることです。IT業界においては上流工程を経験させることが重要です。

2025年8月26日火曜日

回顧録

再度の話題ですが、 昨年10月に人生の区切りとして自叙伝を上梓しました。私の生い立ちは隠すことなく記憶を辿って記したのですが、転職して入社後そして36年間の経営者人生は周囲に利害関係者も多いことから詳細な内容まで踏み込むことができませんでした。つまり、人前にすべてを晒すことに羞恥心を抱いたからです。もし気が向いて、いずれ小説という形で表現できたら幸いです。

現在は弊社の顧問をしていますが、社歴を振り返る時に過去の資料は大変参考になります。社長を退任する時に大半は処分しましたが、一部は経営者時代の思い出として保管しています。弊社の事業承継は2023年10月にプレスリリースとして報道されましたが、この出来事は会社としても経営者としても偶然と言える未知なる遭遇であり、まさかの出来事でした。

社歴を紐解くと、第二創業の1996年から15年間くらいは鳴かず飛ばずの業績できたが、その後に会社は右肩上がりで急成長したのです。原因は色々ありますが、「人が会社をつくる」のは事実で人財に恵まれたからだと考えます。経営は社長一人の力ではどうにもなりません、如何に優れた人財を確保して時代に即した組織を活性化できるかだと考えます。続く→

2025年8月25日月曜日

趣味

 趣味は自分自身が楽しみ、上達することで自分自身が満足できるものがいいです。習い事も色々ありますが、例えば料理の腕など家族や自分が満足できればいいと考えます。文化・芸術などは個人的に興味があったり、人によって向き不向きがあるのではないでしょうか。人に合わせるのではなく、自分が長続きするような趣味の方が上達することで自己満足できると考えます。

昨日、月一回のそば打ち教室に参加しました。以前からそば打ち職人の腕さばきに興味がありました。たまたま知人から紹介があり、そば打ち教室に誘われて通い始めたのです。通い始めて既に1年半になりますが、月一回では要領をすぐ忘れてしまい未だに勉強させられています。そば打ち職人の奥深さでしょうか、プロになるため毎日修行するとなると苦痛かもしれません。

人から「趣味は何ですか?」と聞かれますが、自分自身が一人でも楽しめるような趣味を見つけるべきだと考えます。そして同じ趣味を持った人と一緒に専門的な視野を広げていければいいのではないでしょうか。趣味は人に強制するものでもないし、人を無理に誘うものでもないと考えます。たった一度の人生、趣味を楽しみ余生を過ごしたいですね。

2025年8月22日金曜日

自由な毎日

私自身、現役を退きリタイアして自由な毎日になったのは良いことです。しかし一日中机に向かっていたり、妻と二人きりの生活をしていますとブログのタイトルも発想が浮かばなくなるようです。先ほど本日初めての外出で買い物へ出かけまして、エアコンの暮らしから外気を吸いながら発想の転換を図りました。 

先日、近くの小学校のわき道を平日の午前10時ごろ通り掛けた時、小学生の女の子が一人正門をくぐる光景を目にしました。家庭の都合か体調の関係でてっきり遅刻したのかと想像していましたところ、自宅に帰ったら「学童保育じゃないの?」と妻から諭されました。

考えてみますと、夏休み中なので小学校も正門が閉鎖されているわけです。小学生は正門をこじ開けて校内に入っていきましたが、確かに校舎の一部に照明がついていましたのでおそらく学童保育という授業が行われているのでしょう。リタイアしてみると普段接しない日常の光景に出くわします。

このブログも正直なところ、いつまで続けようかと考えている次第です。書くことは毎日苦にならないのですが、現役時代よりタイトルを決めるのに時間がかかってしまうのが現実です。想像力の乏しい自分自身と比べて、プロの作家が自由な時間に発想がひらめくのが不思議でなりません。

2025年8月21日木曜日

交流会

昨日は数年ぶりに横浜ITクラスター交流会に参加しました。もう20年くらい続いている主に半導体関連業界に携わる人たちが集まる交流会です。これまでは参加者の立場でしたが、この4月から交流会の実行委員を拝命して最初のイベントでした。約1時間前に集合して会場づくりや来場者の受付準備の段取りをしました。

いつも交流会のテーマを何にするかやどのような講演者をご招待するかが課題となりますが、主催者側も長年の経験で要領を得ていて企画の実施もスムーズに進行しました。私などは慣れないため裏方で下働きですが良い経験になりました。

かつて半導体業界は活気がありましたが、リーマンショックを契機に業界はどん底に陥りました。近年は台湾のTSMCによる熊本県への工場建設やラピダスによる千歳市への半導体工場の建設で少しずつ活況を取り戻しつつあります。

米国や中国を中心に、AI半導体が今後世界の需要を牽引していくと言われていますが、今回の交流会も往年の活力を日本に再び導き出さそうと企画された一つです。失われた30年と言われる日本経済を半導体業界の復活で取り戻したいものです。 

2025年8月20日水曜日

成長のチャンス

久しぶりに友人と昼食をしましたが気が付かないうちに食事代が徐々に上がっていることに気づきました。各飲食店も人材の確保を人件費の高騰で補っている、つまり望ましいインフレ傾向にあるということです。人件費の高騰は働く人たちの収入を増やすことになります。収入が増えることで個人消費も増えていき、お金が回ることで経済が活発になります。

海外から見ると日本の財政は健全だと言われています。つまり国の財政赤字より海外資産や国民の金融資産が大幅に多いからです。参議院選挙では消費税減税がテーマになりましたが、消費税を減税すれば国家の財源が不足します。財源を削るより寧ろ経済を成長させて税収を上げることが重要だと思われます。

国の経済政策がこれからさらに重要となります。米国は近いうちに金利を下げるでしょう。そうなれば日本は円高になるチャンスかもしれません。国内金利とともに円の水準を上げていかなければ日本の経済は強くなりません。漸く日本株にも海外の資金が流れだしてきました。米国との金利差を縮めて日本円を強くすることが重要だと考えます。 

2025年8月19日火曜日

産業政策

 日本の造船業は今後生き残れるのでしょうか。トランプ政権の米国内投資に対して韓国が造船分野で約22兆円を投資する勢いを示しているのに対して、日本の造船業界は国内事業に専念し米国への投資には消極的のようです。かつては造船王国だった日本も今や中国や韓国に世界シェアを奪われているのが現状です。

かつての日本は半導体業界もそうですが、鉄鋼業はじめ造船業において世界一の輸出大国でした。しかし、平成バブル崩壊や長引く円高で中国や韓国との価格競争に押されて国内製造業の空洞化を招きました。失われた30年はまさに第二次産業が競争力を失った経緯を示しています。

戦後80年を迎え、世界は軍事的に緊張状態が到来しています。幸いにも米国が民主党政権から強硬な共和党政権になり、大国の力が示されて戦争終結へ進みつつあるのが現状です。かつて世界の警察を演じてきた米国が再び世界へ存在感を示しているようです。東西冷戦も終わり、大国同士も現実的な歩みをしていくことでしょう。

日本は将来的に産業政策をどのように進めていくのでしょうか。将来の日本を担う政治家の皆さんから戦略に基づく産業政策ビジョンを是非とも聴きたいものです。

2025年8月18日月曜日

ビーチバレーボール大会

先週末の16日(土)、たまたま飛び込んできた情報で藤沢市鵠沼海岸へ出かけてきました。湘南藤沢カップJVA第16回ビーチバレーボールU15選手権大会4人制が開催されました。この大会は鵠沼海岸で全国大会を開催し、中学生のビーチバレー底辺の拡大と競技力の向上を図ることを目的に実施されているようです。

私も初めての見学で、夏の暑い盛りに鵠沼海岸へ行くこと自体がこの歳で思いがけない経験でした。実は私のふるさとの天草(今夏は大雨で被害に見舞われた)から熊本県代表として或る中学校が出場することとなったから、広報部として取材も兼ねて応援に行きたいと考えたからです。

小田急江ノ島線の鵠沼海岸で下車することも初めてで現地の方向も分からず、駅から反対方向へ行ってしまい、また戻ったりして暑い中で目的地を探すのに苦労しました。つまり周辺の住所がすべて鵠沼海岸何丁目となっていてグーグルマップで辿り着くのも大変でした。駅から10分のところ20分近くかかったようです。

江の島から続く湘南・鵠沼海岸の砂浜には大勢の海水浴を楽しんでいる人たちもいましたが、ビーチバレーボールの全国大会の会場はひときわ賑わっていました。全国の都道府県を代表して集まった中学校大会でビーチバレーがこんなに盛んであることを初めて知りました。

周辺では海水浴を楽しんでいる人たちも多く、つい自分自身の若い時代の記憶を思い出させられました。 

2025年8月15日金曜日

終戦の日

 本日8月15日は終戦の日です。1945年(昭和20年)8月15日、正午からラジオで放送された玉音放送で、前日にポツダム宣言受諾及び日本の無条件降伏が決まったことを国民に公表されました。日本政府が軍に武装解除と連合国への投降命令を発して、連合国もそれを受け入れて戦闘を止めました。

しかし海外では一般的に、第二次世界大戦の終結は9月2日とされています。つまり米国の戦艦ミズーリ号で日本の重光葵外相が降伏文書に調印した日が9月2日だからです。8月15日は、日本がポツダム宣言を受諾した日で、9月2日は調印した日となります。ロシアは対日戦勝記念日を9月3日にしているようです。

ロシアは、8月28日から9月5日にかけて、択捉島、国後島、色丹島、歯舞群島に侵攻して占領しています。さらにその後、約57万人の日本人がシベリアに抑留されていますので、本当の終戦はもっと先だったと言えます。戦争は他国の領土を侵略しますので、後々まで厄介な領土問題を当事国同士は抱え続けるのです。


2025年8月14日木曜日

秋本番

 残暑お見舞い申し上げます。先週末の日本列島を縦断した低気圧も通り過ぎ、漸く晴れ間が見えるようになりました。豪雨の影響で被害に見舞われた方も多かったようです。逆にお米の主要生産地である新潟県などは水不足で米不作が予想されていましたが、今回の降雨は稲作にも救いの雨だったようです。各地が秋本番を迎えつつ実り多き季節となりますように。

公園でも漸くセミの鳴き声が聞こえたり、朝夕にはトンボの飛ぶ光景が見られるようになりました。まだ残暑は残っていますが、ひと頃の激しい暑さからは少し解放されるのではないでしょうか。日本において明日は終戦の日です。一方で、隣国の中国では抗日戦争勝利の日だったり、北朝鮮では日本の撤退による解放の日が祝賀される予定のようです。

さて本日の新聞で、佐賀県選出の元衆議院議員の古賀誠さんの記事を久しぶりに拝見しました。日本遺族会の会長も歴任されていましたが、靖国神社のA戦犯は分祀すべきだと現役時代から主張されていたそうです。戦争で犠牲になった多くの戦没者のみでA級戦犯は分祀すれば天皇陛下も靖国神社へ参拝されることができるからです。

一時は分祀するかどうか国会で議論になったのですが、宗教界の猛反発で政治力を失い分祀の実現は叶いませんでした。戦後80年を迎え、政治家でも戦争を知らない世代が9割以上の今日では国会で議論すら見えてきません。国同士が戦争をしないために日本国自身がどのように外交力を行動によって果たしていくかが問われています。

2025年8月13日水曜日

自然環境

近年、毎年のように全国各地で線状降水帯による大雨洪水警報が発生しています。どの地域でもこれまでに経験したことがない事象だと言われます。私の故郷、熊本県の天草地方でも数日前には線状降水帯によって各地に大変な雨量がもたらされました。

通常は大雨による河川の増水によって時には堤防が決壊したりして平地が水浸しになることがありますが、通年の1~2か月分の降雨量が一度にもたらされると自然環境が破壊されてしまう事があります。

自然環境の破壊は世界中で発生していますが、世界のリーダーたちが協力して世界の環境保護について話し合おうという姿勢は感じません。国連においてもナショナリズムばかりが台頭し地域紛争ですら未然に抑えられなくなっています。

戦後80年を迎えても領土問題で国のリーダーが争う時代は変わっていないようです。福田元首相の言葉を借りれば、リーダーは外交によって戦争をしなくて済むように常に努めなければならないということです。



 

2025年8月12日火曜日

忘れ得ぬ事故

本日は日航ジャンボ機墜落事故から40年となります。思えば、群馬県の山中に日航機が墜落した当日の1985年(昭和60年)8月12日は、私が前職で札幌勤務をしていた頃で翌年7月末に退職する前の夏休みに妻と二人の娘を実家に帰省させて、同年8月11日に羽田経由で札幌へ戻ってきた翌日に起きた大惨事でした。

北海道・札幌と九州・長崎や福岡間を半年に一度くらい旅客機で 行き来するのは普通で、両親に孫の顔を見せるとともに、子どもたちに休暇を田舎で過ごす楽しみを与えるのが目的でした。たまたま一日違いの航空機墜落事故だっただけに今でも忘れられない出来事です。

今朝はたまたまラジオ深夜便で、命日でもある坂本九さんの懐かしい歌声の特集を聴きました。当時43歳で多方面でご活躍だっただけに、若くして当該事故に遭遇され妻子を残したまま亡くなられたことはご家族とともに芸能界にも大きな衝撃を与えました。

乗客・乗員合わせて520人が死去という史上最大の航空機墜落事故でしたが、その後ジャンボジェット機は航空機として就航されることもなくなりました。40年前の大事故の記憶を忘れないためにも、本日にブログへ記してみました。若い世代に伝えるためにも忘れがちな記憶の歴史を克明に記録することが重要です。

2025年8月8日金曜日

高校野球

今年の夏の高校野球はなるべく猛暑を避けて試合の時間帯にも工夫がなされています。午前8時から2試合までで、午後の0時から4時まで試合がなく、更に試合前と5回終了時にクーリングタイムが導入され、選手も審判も着替えや水分補給ができる十分な時間がとられています。今夏の野球大会に向けて事前に猛暑対策が準備されたことは大変評価されることです。

内野が日陰になる午後4時に第3、第4試合が開始されますので第3試合の後半には照明が点灯されます。午後7時か7時半に開始される第4試合はまさにプロ野球の並みのナイター試合です。これまでの甲子園高校野球大会の歴史の中で初めての試みのようです。また1回戦から2回戦までは時間もあるので夜遅い試合でもしばし休息も取れるみたいです。

子どもの頃から野球大好きな現在の私は、甲子園の全国高校野球選手権大会はプロ野球の試合以上に大好きです。緊張のあまり思わぬ選手のエラーで試合がひっくり返ることも度々あり、接戦で惜しくも負けたチームの選手たちは気の毒ですが、彼らが涙する光景は甲子園の高校野球大会に相応しい選手たちの魅力でもあります。熱戦の試合は見応え抜群です。

2025年8月7日木曜日

リトリート

 最近、すっかりビジネスから距離を置いていましたところ、本日はある方から「リトリート」という言葉の意味を知ることができました。皆さんはご存じだと思いますが、この言葉は日常生活から一時的に離れ、心身をリフレッシュさせるための過ごし方を意味します。今の私のような過ごし方を指しているようですが、よく調べてみるとそんな単純なものではないことが分かりました。

リトリートの主な意味としては「日常生活からの脱却」「心身のリフレッシュ」「自己との対話」「健康増進」があります。例としては「自然に囲まれた環境での滞在」「ヨガや瞑想」「食時にこだわった滞在」「デジタルデトックス」です。リトリートと観光旅行の違いはアクティビティや観光名所よりも、リラックスや内省に重点を置くところのようです。

日常から離れて、心身を休ませ、自分自身と向き合う時間を大切にするのがリトリートの特徴のようです。では実践する際のポイントは、「目的を明確にする」「場所を選ぶ」「過ごし方を工夫する」「デジタルデトックスを試す」というように忙しい毎日を送る現代人にとって、心身をリフレッシュさせ、より良い状態に導くための有効な手段だと説明されていました。

私も初めて知った言葉なので、どういう事なのかを調べてみました。社会が複雑になり、心身ともに疲労している方が多いのも現実です。私自身は環境の変化に鈍い性格の面もあり、リトリートは具体的に必要性を感じてこなかったのですが、メンタルヘルスの必要性が叫ばれる現代社会においては学ぶべき手段だと感じましたのでご紹介させていただきました。

2025年8月6日水曜日

日米交渉

先日の臨時国会での政府側答弁で、今回の日米関税交渉においての合意内容の文書が存在しないというのには驚きました。合意は一種の契約のようなものなので、互いに署名した合意文書が無いと趣旨の理解が互いにずれている場合が有り得ます。日米双方にとって大変重要な会談にも関わらず互いに合意した詳細が不明のように聞こえました。

自動車関税の引き下げがいつから施行されるのか、再度、赤沢大臣の訪米によってこれから会談されるようです。石破首相が同行して自らがリーダーシップを発揮して打開策を交渉する姿勢があまり見られないようです。国益を担う国のトップ同士が話し合わなければ交渉は不利となります。

私自身も企業のオーナー経営者の時代には担当者が交渉で壁にぶつかった場合、自ら行動して相手側との打開策を事前に練って交渉を実施していました。関税交渉は国難と言いながら国のリーダーが動かないのは理解できないし、詳細も理解しないで鵜呑みすることになります。実際に立場を経験して国としての判断を下すべきです。

 

2025年8月5日火曜日

世界に目を向けよう

失われた30年で国際的にすっかり自信を無くしたように見える日本ですが、原因の一つは日本人が内向き志向だからではないでしょうか。中には産業界で積極的なグローバル人もいますが、日本をリードする政治家の皆さんは国内問題にとらわれ過ぎて将来ビジョンが描けず、近視眼的な発想に縮こまっているように感じます。もっと世界で活躍しているNGOなどの日本人に光を当て政治の目も向けてほしいものです。

コロナ禍と円安で日本は海外へ出ていくより、外国人を呼び込み観光立国を目指すようになってしまったとも言えます。参院選挙で若い人たちが目覚めたのも日本を根本から変えるような勢力が台頭してきたからではないかと考えます。兎に角、日本政府は米国に頼り過ぎで自力で何とかやり抜こうという気概や困難を切り拓く破壊力に欠けているように思われます。

確かに日本は各地が焼け野原で、敗戦国として米国の支援なしでは戦後立ち行かなかった面は否定できません。戦前の連合国に対しての宣戦布告は無謀でしたが、当時ような日本の勇ましさはどこに消えたのでしょうか。当時の吉田首相が懇意にしていた白洲次郎のような人物をこれからの日本人は見習いたいものです。世界に向けて日本人が活躍する場は多々あります。

2025年8月4日月曜日

臨時国会

毎年8月になり、愈々6日、9日と広島・長崎原爆投下慰霊祭、15日の終戦記念日が到来します。戦後80年の節目でもあり、このタイミングで石破総理自身の談話があってもいいと思いますが、日本国を代表する総理大臣として世界へ向けての一言を国民としても聴きたいものです。本日は参院選後の臨時国会として衆院予算委員会の集中審議が行われましたので、総理と各党代表の質疑応答を一部視聴しました。

昨日は横浜市長選挙が行われ、現職の山中氏が再選されました。私も一票を投じましたが、市長選挙での候補者選びは難しいと感じました。候補者の選挙演説は聴きますが、現職との違いが明確には捉えづらい面があります。つまり、国会のように有権者に見える形で候補者同士の討論がないからです。結局は極端な失政がない限り、新人候補者より現職の候補者が断然有利となります。

石破総理には国会内から辞任要請も聞こえてきます。しかし、与党の参院選挙における大敗の原因がどこにあるのか、総理自身の言葉からしても、国民の目には与党内で民意が十分に理解されているとは言い難いように思われます。本日の予算委員会での集中審議を拝見しても野党の質疑に対しての答弁を聴くに選挙の敗退も止む無しとの感を抱きました。石破首相には対米交渉においても国のリーダーとして陣頭指揮で行動力を示してほしいですね。

 

2025年8月1日金曜日

通商政策

漸く8月1日、日本に対する関税15%の書簡に大統領令が署名されたようです。発動は7日のようですが、これから日本の産業界がどのような戦略を立てて輸出に臨むのかが注目されます。たまたまNHK/TVの「映像の世紀」で米国の自動車産業が栄華を極めたころから日本を含め欧米のメーカーに敗れて崩壊していくさまを観ると、米国経済の変遷が米国民の分断を齎したことが理解できます。

かつて五大湖周辺のデトロイト中心とする自動車産業の衰退によって失業者が溢れる一方、西海岸のハイテク産業が米国経済を牽引しました。しかし、米国民間の貧富の格差は広がる傾向にあり、そこにトランプ大統領の登場によって、諸外国間の貿易収支を改善させ再び米国の製造業を復活させようとの考えの下で今回の関税を含め通商政策が打ち出されたのです。

米国へ海外から製造業への投資は今後増えていくでしょう。しかし、トランプ大統領はドル安、金利引き下げを望んでいますが、専門家の間ではインフレが高まるとともにドル高になる可能性が示唆されています。日本は円安に傾くと輸入物価高に悩まされますので複雑な心境となります。対米貿易収支は悪化しますので、国内の中小企業対策が重要になるでしょう。