私は「ローマは一日にして成らず」という格言を座右の銘にしてきました。前半のサラリーマン社長時代の10年間もオーナー社長になってからの15年間も苦労の連続でしたが、後半の15年間は厳しくても自由に経営ができました。中小企業において内部の役員に気を遣いながらの経営は組織的にも業績も必ずしもお互いに良い結果を齎さないことを学びました。
後半の15年間は業績が低空飛行ながらも会社としての進歩は感じました。採用の失敗や事業の失敗を反省しながら地道に会社は前進したのだと考えます。経営幹部は殆どが外部からのキャリア人財を支援者として迎えて組織を作ってきました。会社を最初から創り直したのだから仕方がありませんが、負債も累積損失も抱えての再スタートは浮上するまで時間がかかりました。
当時は他社に比べて高い給与を払えなかったため、辞めてほしくない人材ほど繰り返し退職していきました。他社並みに給与を払えるようになったのは、不況時にも毎年昇給を続けてきたからです。退職を防ぐには待遇を改善することは勿論ですが、働く人に仕事のやりがいを持たせることです。IT業界においては上流工程を経験させることが重要です。
0 件のコメント:
コメントを投稿