2018年7月28日土曜日

敷居を跨ぐな!

ビジネスでの苦労は成長に繋がります。かつて前職時代にお客様から当社に対して、「二度とわが社の敷居を跨ぐな」と怒鳴られた経験があります。私が担当するお客様であったため、極限の事態での対応に大変苦慮したことを覚えています。原因はすべて当社の技術陣の姿勢に決定的な問題があったからです。建設会社は納期までに品質の高い仕事をすることが求められていますので、施工の品質が悪いと発注者である役所からクレームがつき、受注業者の評点にも繋がり、以後の入札にも影響するため、地元中小業者においては死活問題ともなるわけです。お客様の立場を営業担当としては充分に分かっているので、お客様の怒りが理解できるわけです。しかし、現場にはお客さまの心情は伝わり難いため、技術者の責任者をお客様の元に引き連れて、お客様の前で何時間も直立不動で頭を下げ続けたこともあります。このように、お客様との取引における万事休すの事態を、若い頃に何度も克服した経験があります。でも、幸いにして私自身がお客様のオーナーや従業員に信頼を得ていたので、当社とのお取引は一時の困難を乗り越えて、その後、更に信頼関係が深まり長い付き合いが続いたのです。

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