2020年4月29日水曜日

小説

30歳半ばで経営の素人ながらも会社を引き継ぎ、山のような経営書やビジネス書をひたすら読んだり、異業種交流に参加したりと、じっくり小説を読む機会というか気持ちもなく、まめな読書家でもない私に、周囲の仲間から読むのを勧められた書籍で印象深い思いを抱いているのが、池波正太郎の「真田太平記」シリーズ全12巻と宮本輝の「流転の海」シリーズです。この度、春の叙勲の受章者に小説家の宮本輝氏が選ばれたことに感慨深い思いがしました。幼いころの父の事業の失敗と貧困の経験が、宮本輝という作家の小説の中身を通して、時代が自分の人生と重なるように思えた私はしみじみと小説の中に引き込まれてしまいました。それまでは日々の会社経営しか脳裏に無く、気持ちもぎすぎすした落ち着きのない面が多々あったように思われます。中高時代は暗記するばかりの歴史が大の苦手だった私も、成人してから歴史小説などを読んだり、史実を考察したりすることで、ものの見方も随分変わったような気がいたします。遅ればせながら、これからもっと様々な小説に触れていきたいと思う次第です。若い人たちにももっと歴史に興味を抱いてもらえると大変有難いです。

2 件のコメント:

  1. 小生は司馬遼太郎著「花神」を読み返しております(笑)大村益次郎を通して幕末から明治維新へのへんせん

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  2. (変遷)、大変興味深く学ぶ点も多くございます。

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