2020年4月30日木曜日

リーダーその2

日本でも諸外国でも官僚は政治家のリード次第でどのようにも働きますが、政治家がリーダーシップを取らなければ自分たちで動かないのが官僚組織だと思います。亡くなられた中曽根元総理を思い浮かべますと、政治家のリーダーシップが危機において如何に重要であるかが分かります。とても困難だと思える電電公社や国鉄の民営化を実現できたのは、政治家のトップの明確なビジョンがあったからですが、官僚の強固な壁があっても周囲に政治と財界の実力者がそろえば困難な改革も進むのです。残念ながら我が国には国民の信頼が厚いリーダーシップのある政治家の存在が表に出てこないようです。現在の状況は長期政権と与野党パワーのアンバランスが原因だと思います。たとえ長期政権でもトップの将来ビジョンがしっかりしていれば、国民は安心して政治を任せるので何ら問題はないのですが、実際はそこまでの信頼が届いていないのではないでしょうか。翻って会社経営における経営トップにも同じことが言えます。政治も会社経営も民衆や働く従業員の気持ちをトップリーダーがどこまで理解できるかが重要です。至らない私自身も反省ばかりですが、周囲の意見に耳を傾ける姿勢だけは失わないように心がけたいと思います。困難に立ち向かうリーダーの姿勢が強く問われているのが、まさしく今の現状ではないでしょうか。

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