2020年7月9日木曜日

専門家

昨日、たまたま河川工学の先生の話を聴く機会がありました。災害が起きると毎度の事のように、気象庁の担当者が登場して話慣れない解説ばかりを繰り返し耳にします。

気象予報士は空からの風雨の動きを伝えるだけで、実際の河川の氾濫に関しては素人なのです。

豪雨災害の危険性があるならば、気象予報の早い段階で河川工学の専門家が庶民に呼びかけるべきだと、話を聴いて思いました。

さすがに大学の先生は話が旨いからなのか、内容が自然と耳に残りましたのでご紹介します。

河川が氾濫する原因は、①本流が水かさを増すと水位が高くなり、本来の低い支流から本流に水が流れなくなり堤防から溢れる。

②日本に多い筑後川のように東から西へ流れる河川の場合、西の下流に向けて西から東へ大雨が降るので下流の水が溢れる。

③台風は一気に過ぎ去るので被害は一瞬だが、近年は毎年のように前線の停滞で豪雨災害が起きる。

④100ミリの降雨量ならば山が吸収するが400ミリとか異常な降雨量になると治水や街づくりを見直す必要がある。

⑤堤防の決壊は水が堤防を越えなくても土に粘着性が無くなっていると決壊する。

⑥河川には河川なりの実力があり、雨量が少ない東北はその土地なりの河川の実力なので、少ない雨量でも決壊は起こりうる。という事のようです。

大体、話を聴いて記憶に残っている部分を話ましたが、皆様のご参考になれば幸いです。

1 件のコメント:

  1. 大変参考になりました!
    今年の漢字一文字は、「禍」でしょうか。

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