2020年8月4日火曜日

人生

かつての前職時代の話です。オイルショック後の就職難でやっと大学を卒業して入社したのが建設会社でした。1年目に赴任地としては初めて配属されたのが北海道管内で一番の稼ぎ頭でもある大きな所帯の現場事務所でした。

職種は営業事務職というものですが、いわゆる所長の女房役ともいえる事務屋としての仕事でした。何もわからない新人ですから事務職の先輩に手取り足取り習いながらの毎日でした。

白羽の矢を差されたのか2年目には新人を付けられるとともに事務職チームの上司に据えられました。まだ事務の仕事も素人同然なのに、自分のような人間を責任者に据える当時の会社のやり方には強引さを感じたものです。

しかし入社間もない若さが無理な仕事でも不眠不休でこなす力を蓄積してくれました。今では労基法違反の様な働き方でしたが、職場は皆同じで朝早くから夜遅くまでムンムンとした雰囲気の職場でした。

その頃に培われた逞しさが、どこの世界へ行っても通用する人材となったのではないかと思います。30過ぎで会社の反対を押し切り、妻子を連れて無謀にも全く知らない業界へ身を投げたのが今のIT業界です。

IT業界へ入って35年になりますが、未来のある素晴らしい業界へ仲間入りができて、我が人生としても今では大変満足に感じています。


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