2021年1月5日火曜日

謙虚に学ぶ

 思えば昨年の今頃は中国の武漢で新型コロナウイルスが発生し、都市封鎖がなされるとともに、約10日間で数千床規模の隔離施設が武漢郊外に建設されるなどのニュースを我々は目にしました。日本では海外からの帰国者を成田空港でチェックしたり、横浜港に寄港したクルーズ船ダイアモンド・プリンセスの乗客から感染者が出て、医療関係者が乗り込み感染状況を調査している段階だったと思います。

あれから1年が経過した現在は世界中の状況が一変し、日本国内でも連日コロナ感染のニュースがメディアに溢れ続けているのが現実です。昨年1月の時点では世界の感染者数も数万人だったのが日を追うごとに拡大し、現時点では累計で感染者数が1億人に近いと言われています。昨年度初めの毎週の朝礼で、週ごとに世界の感染者が倍増していたのを今も覚えています。

不思議なのは、人権や自由が制限されている中国での感染者数が、欧米での感染者数が増加一辺倒のさなかに終息に向かったことです。現在は中国だけが普通の経済状況に戻っているのですから、欧米の民主主義国家も中国の対応にもっと謙虚に学べばよいと思うのですが、人権に対する批判ばかりで、現実はコロナ対応に右往左往しているのが現実です。

明らかなのは、経済対策とコロナ対策を両にらみでやってきた結果が、感染数拡大の2波、3波をもたらしていることです。最初に中国のように徹底的な封じ込み作戦が何故取れなかったのか、二次災難を起こさないためにしっかりと検証しなければ更なる発症の終息は難しいと思います。

中国とは政治思想が違うという理屈の前に、国民の生命を救うことを最優先に考えるならば、中国と同様の収束策を実現するにはどうすべきかを素直に考えるべきです。政治論争は横に置いてでも、中国や韓国にもっと感染対策で学ぶべきだと私は思います。

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