2021年1月8日金曜日

小さな村

 年末年始の退屈しのぎに何週間分か録画していたテレビ番組「小さな村 イタリア」を観て楽しみました。毎回、村人の様子や人生の語りを聴きながら、この方たちはどこで人生哲学を学んだのだろうと感心するのです。代々引き継いで家業を継ぐことを子どもの頃から教えられているようです。

日本も同じような時代がかつてはありましたが、高度成長とともに集団就職で都会へ出て、二度と故郷へ帰らなくなり地方は過疎化してしまいました。10年近くイタリアのこの番組を観ていますが、未だに放送が続いていることは懐かしさを感じている団塊世代も多い事ではないでしょうか。

先日、感動してメモに取った村人の言葉をひとつ紹介しますと、「人のために働いていることが一番の幸せだ」と何人かの老人が同じような思いを語っていました。かつては日本でもお互いに村人同士が仕事を助け合っていました。

小学生の頃の私も、農家の手伝いに行った祖母に連れられて夜の食事会に呼ばれていました。他人同士でもお互いに持ちつ持たれつの関係が農村には存在しました。イタリアの村で育った人たちは家族を本当に大切にしています。祖先から教えられた言葉を大人になっても大切に守っているのです。

ローマやミラノのような都会の事情は分かりませんが、イタリアでは今も多くの村が辺鄙にも拘らず現存しているのは事実です。「人生の幸せとは何か」という教えを毎回のようにこの番組から教えられています。素晴らしい番組なので是非一度ご覧ください。

1 件のコメント:

  1. 是非観てみたいですね。情報ありがとうございます!

    返信削除