2021年1月26日火曜日

新聞の話

先日、某M新聞が原資をするという記事を拝見しました。理由は新聞の購読が減り新聞社の業績が落ちていることが原因なのですが、私自身他人事とは言えない気持ちも感じます。と言いますのも、高校を卒業して上京して初めてお世話になったところがM新聞の販売所だったからです。当時、もし新聞社の奨学金制度というもの存在しなかったら大学進学も不可能だったからです。

今では考えられない話ですが、「東京で上から石を投げると地方出身者に当たる」と言われたくらい地方からの若者が多く、狭いアパートを借りて住んでいました。普通の一軒家はもちろんのこと、学生もサラリーマンが住むアパートでも殆どの人が新聞を購読していました。新聞の購読数は毎月増えるばかりで、各新聞社も顧客の奪い合いが顕著でした。

当時の新聞社は社会的地位も高く、業績も好調で市場独占的な企業でもありました。しかし今やネットの普及で新聞の購読者は激減しているのが現状です。今時、新聞配達して大学へ通っている人も殆どいないのが現実ではないかと思います。その意味ではかつての時代には内心とても感謝しています。

新聞配達で地域社会に触れた当時の経験は何ものにも代えられない財産なので、宅配の新聞は生涯購読すると思います。残念ながらM新聞は購読者も少なく、新聞社には申し訳ないのですが何十年も取っていません。最近の若い人は新聞を購読しませんが、これからも宅配の新聞だけは無くならないでほしいものです。

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