2024年10月17日木曜日

ホールディング会社

近年、事業承継を税制上の優遇措置も踏まえてスムーズに行うために持ち株会社へ移行される会社様が多く見られます。親会社であるホールディング会社の下に各事業会社を位置付けて経営の自主性を持たせる目的で実施されるケースが殆どです。しかし、親会社に気を遣うばかりに事業会社としての革新性が失われる可能性もあります。社歴の長い流通業界の中にもトップダウン経営が改革を阻むことで業績が伸び悩む企業があります。

確かに各事業会社に独立性を持たせる意味では良いのですが、かつての事業会社のトップがホールディング会社で実権を振るう場合には思い切った企業改革がとん挫することも考えられます。 つまり持ち株会社のトップの権限が強いと事業会社でスピード感が失われてしまうこともあり得ます。大事なことは現場感覚を身に付けたトップが事業会社の経営にもCEOとして責任を持つべきです。執行権は事業会社のCOOに任せて全体の経営責任はHD会社が持つべきです。

会社の経営には失敗も付き物です。多くあるケースはCOOとCEOを勘違いして現場を知らない経営者によって業績が伸び悩むことです。CEOとCOOの信頼関係が重要だという事です。よくプロの経営者が企業再生のために経営改革に乗り込んでCEOやCOOの椅子に座ることがあります。いくら大企業の経営トップを経験してもカルチャーの違う業種で容易に業績を上げ続けることは不可能に近いと考えます。成長する会社と伸び悩む会社の特性はどこに違いがあるかを調査すべきです。

2024年10月16日水曜日

資産形成

最近、外国為替市場における円の動きがあまりにも極端すぎる印象を受けます。また同時に株価の変動に対する売買の頻度も日本経済に関係なく変動が激しくなっています。つまり短期売買で収益を上げる投資家が多いということなのでしょうか。これでは若者に資産を増やすために投資を勧めることも危険で難しいような気がいたします。プロの世界は損得が激しくても収益がプラスになれば良いのでしょうが、それでは安定株主は増えない傾向にあると考えます。

本来、株式投資は企業を育てるために長期にわたり株式を保有する株主の存在があって当たり前なのです。しかし単なる売買を目的に株主投資をする投資家が年々増えている現状では新たに資産形成のために投資を始める人にはあまりにも危険過ぎるようです。貧富の差が社会的に広がっているのは、投資で資産が増えて豊かになった人と投資もしないで預貯金が目減りする一方の国民の存在があるからだと考えます。

残念なのは日本の株式市場を動かしている資金の殆どが外国人投資家によるものだからです。日本の金融資産が年々増え続けているのも安全に投資ができる環境ではないからです。だから安全な投資として希少価値のある金への投資が世界的に増えているのかもしれません。新たな国内投資家を発掘するには税制を変えて少額投資家の資産形成を保護しなければなりません。中小企業の税制も同じことです。


2024年10月15日火曜日

選挙戦スタート

本日、次期衆議院選挙が公示され愈々選挙戦のスタートです。政治改革は議員である以上は何時でも必要なことなので個人的には争点の薄い衆議院選挙に感じます。というより、各政党とも急な選挙に準備すらしていない中での解散総選挙になったようです。本来、国民に信を問うならば早期に政策論争が活発に行われるべきでした。与党の都合と言えばこれまでに何度も解散総選挙を見てきました。

今、政治は国内外ともに課題が山積しています。しかし政権与党も党内で諸政策の意見が纏まっているかと申しますと、明確な方針が国民に見えているとは思えないのが現実です。現に1年以上も永田町では統一教会問題と政治資金の裏金疑惑ばかりが論じられてきたからです。若者が政治にもっと関心を持ってほしいと言われても、この有様では政治への興味が失せてしまうでしょう。

かつて経済は1流、政治は2流と言われても日本経済は世界的にも強かったように記憶しています。どうして政治が決断力と実行力が欠けてきたのかわかりませんが、一つはハングリー精神が政治の世界にも失われてきたのではないかと考えます。日本が内向き思想になってきたことで世界との競争も力を失いつつあるように感じています。是非、政治家の皆さんには世界の流れにもっと目を向けてほしいものです。

 

ペット

数日前から娘が帰省していますが、同行してきたトイプードルのモコちゃん(ペット犬)のはしゃぐ習慣は相変わらずです。娘のアパートでは物を取り出さないようにきちんと整理しているため、周囲を散らかしたり、いたずらをしないようですが、我が家に来るとあちこちにモノが手に届くので散らかしてばかりなのです。一旦、咥えたら逃げ回ってなかなか手放そうとしないのです。その根性が驚くほど強いのです。毎回来るたびにあと片付けに苦労させられると同時にどこへ運んだのか探すのも大変です。

同じトイプードルでももう一人の娘のベルちゃんはとても大人しく物静かですが、モコちゃんとは性格が全く対照的です。同じ雌犬同士ですが、モコちゃんのような活発な女性は見たことがありません。以前、チワワのリンちゃんを5歳から12歳まで飼っていましたが従順で素直でとても良い子でした。我が家に来た時には既に病を持っていましたが最期まで熱心に家族で愛情を注いだような気がいたします。人間も同じですが、子どもを育てる環境が如何に大切であるかを実感します。

ペット業界も今や人間よりペットの数が多いため様々なペット用サービスビジネスが流行っているようです。動物病院は勿論のこと、送り迎えのペット幼稚園をはじめ宿泊施設から美容施設まで人間の扱いと変わらないようです。たまたま娘の隣室の人がペット幼稚園を経営している方で色々と親しくなり今は顧客の一人となっているようです。こんな商売が都会では成り立つのだと感心させられる次第です。正直なところ年寄り夫婦の我が家では物静かな性格の方が好みです。

 

2024年10月11日金曜日

自伝の刊行

この度、人生で初めて自伝を上梓いたしました。実は長年自らの自伝として温めてきた原稿を家族への遺書代わりにと思いまして、随分前から印刷会社で製本を依頼していました。 しかし編集者がいなくて中々進みませんでした。

ところが幻冬舎の自費出版のサイトに釣られて参考に説明会だ けと思い受けたのですが、先方の女性営業担当者によるご熱心なセールスの末に、既に印刷会社へ依頼した作業費をお支払いして、この春に幻冬舎と出版契約を結びました。


編集者とのやり取りで約半年かかりましたが、漸く予定より2か月遅れで10月の出版へ辿り着きました。家族には反対することが分かっていましたので自費出版することは内緒でしたが、見本書籍が出来上がってから報告しました。 

私自身の事は家族でもすべてを知っているわけではないし、家族への遺書のつもりで書きました。まして他人様は私の事を知らない部分が多々ありますので、少し誤解を解く上でも自分自身というものを披露してみようという考えに至りました。

本日の午前中に無事に製本が届きまました。金融機関の方々や社内、親会社には事前に書籍の出版をお話をしていましたので、ご覧いただければ幸いです。生まれて初めて書籍を執筆しましたが、書籍を世に出すことの大変さを深く自覚した次第です。 

2024年10月10日木曜日

成長すること

 昨日は金融機関の方たちとの会食の機会がありました。支店長をはじめ現役バリバリの幹部の方たちと様々な歓談ができたことは大変有意義でした。私も長年会社の経営を担ってきましたが、金融機関の方々とのお付き合いは僅か数年に過ぎず、これまで数えきれないくらいのご担当の皆さん方と接触してきました。時代の変化と共に社会環境や企業を取り巻く環境も変わっていきますが、金融マンとして新天地でも一歩ずつ成長されることを期待する次第です。

何を自らの職業として選択するかはそれぞれ個人によって違います。政治家の方々も衆議院が解散すると議員の資格を無くしますが、政治家という仕事を続ける以上は再度選挙に立候補して議員を目指すことになります。一般のサラリーマンは会社を退職しない限り失業することもないので雇用は保証されます。しかし経営者は逆に雇用する側なので経営を維持して従業員の雇用を守らなければなりません。

「言うは易く行うは難し」で継続して雇用を守るためには企業を成長させなければなりません。経済は良い時もあれば悪化する時もあります。備えあれば患いなしで、仮に経済が悪化した時にも耐えられる経営基盤を構築していなければなりません。好況時も不況時も日頃の経営が杜撰だと倒産の危機に見舞われます。経営者は企業を絶対に倒産させない強い意志が必要です。自らの過去を振り返ってみて感じる次第です。


2024年10月9日水曜日

日本の教育現場

 少し前のNHKスペシャルですが、「日本の教育を変える」という意図の下、千葉県で民間出身の校長を採用して有名な進学校の県立高校へ赴任されてきたインド出身の元金融マンである人物の言動や考え等を通したドキュメンタリー番組を拝見しました。千葉県としては民間出身者でなければ現状の山積する課題は解決できないという狙いがあったようですが、赴任してきたインド人の校長の奮闘ぶりと実際に現場の教職員から起きる不満による悩みなどが分かり易く収録されていました。教育現場の現状を知る意味で良い機会でした。

この番組であらためて知ったことは、未だに変わらない日本の学校教育の現場でした。毎年、東大などへ現役合格を目指すために日夜努力を惜しまず働いている教職員たちの現状や学内でも受験勉強に明け暮れていた高校生の姿でした。全国の有名な高校では今でも学校同士の競争によって先生方や生徒たちが受験勉強に追われているのが現実です。塾や予備校の乱立もある中で、学校の在り方自体を考えさせられてしまうようなドキュメンタリー番組でした。グローバル経済では戦えない日本の現状も理解できます。

私が思うに、日本の「失われた30年」と言われる原因の一つには、日本の教育の在り方にあるような気がするのです。つまり文科省の学校教育政策が昭和以降も大きくは変わっていない現状が問題だと思うのです。学校現場に民間出身の学校長を配置しても国の教育方針が変わらない限り改革はできないからです。寧ろ放置されている教育現場は疲弊しているのが現状のようです。端的に言いますと英語教育でも生徒が学校を卒業しても英会話すらできないのが現状です。まだまだ日本の教育現場には課題が山積しているようです。

2024年10月8日火曜日

健康であること

 毎日いつも元気でいることは不思議で大変ありがたいことなのです。私も若い頃は何度か入院を経験しましたが、規模の大きい病院に行くと患者の多さに驚きます。全国津々浦々で同じような現象が普通なので実際に体験すると医療施設の重要性を感じます。

しかし毎日元気に過ごしていると、実際に入院することなど想像もしないものです。人間は生身なので人によって体質に違いがあり、病にかかる原因もそれぞれです。若い時には病院へ行く機会も少ないですが年齢とともに増えていくものです。

お陰様で私自身は高齢にも関わらず健康な方だと感じています。いつどのような災いに遭遇するか誰しも予測はつきませんので、少しでも想像力を働かせて、自分の身は自分で守る姿勢を忘れず身体を労わることが常日頃から大切ではないでしょうか。




2024年10月7日月曜日

いつまで続く政治と金の問題

 約1年前の今頃に政治資金の裏金問題がクローズアップされましたが、日本の政治はあれから1年国会内では政治資金の問題ばかりが連日のように議論されてきたような印象です。根が深い問題なのでしょうが、長年放置されてきた自民党の体質だったのでしょう。石破新政権は就任早々に突然の解散を決断しましたが、国民は石破政権に何を期待したらよいのか先行き不透明のようです。

石破総理は党内基盤が弱いので党内勢力のバランスを見ながらの政権執行を行うものと思います。政権発足時の支持率が高くないのも右往左往とした判断が見られるからだと考えます。私も実力や経験から外交上は石破総理を支持していましたが、日本経済のことを考えると高市氏の積極財政姿勢と成長のための金融緩和姿勢が評価できるように感じていました。

就任当初はマーケットも円高でマイナスイメージを持ち日経平均は大幅に下げましたが、金融緩和を継続する意向に市場も安心したのか円安が進み株価も回復してきたようです。幸いに企業業績も見通しが良いようなので思い切った経済政策を講じてほしいものです。日本の政治家は日本経済をどのように今後強化していくべきかを議論をしてほしいのです。

与党内や政党間での足の引っ張り合いだけでは海外からの投資も呼び込めないと考えます。日本全体の世界的地位が様々な側面で低下傾向にありますので、新政権には抜本的な日本の改革を期待したいところです。慎重な石破新政権には国民目線で国民に分かり易い政治を行ってほしいものです。日本の中流社会に元気を齎すような政策が実現されることを期待します。

2024年10月4日金曜日

国のリーダー

 民主主義国家では国のリーダーは任期を終えると代わるのが普通ですが、大国の中国やロシアのような権威主義国家ではなかなかリーダーが代わるのは難しいようです。つまり強権的なリーダーが内政的に不安定にならないように国家レベルで政治的にコントロールされているのです。経済は資本主義が当たり前の時代ですが、政治が民主主義になるには程遠く、専制的な古き時代を残しているのが現状のようです。しかし政治と経済は繋がっていますので、政治的な対立によって経済が混乱することはあり得ます。

日本の石破新政権がスタートしましたが、石破首相も長らく内閣から距離を置いていたためこれまでの個人的な発言が波紋を呼んでいるようです。理想と現実にはギャップがありますので、首相としての発言には持論を控えられた方が良いと考えます。マーケットが敏感に反応するのも石破首相の持論が政権の行方に不安感を抱いているからでしょう。総裁選挙で「日本を守る」と何度も主張されていましたが、国民的な視点で潔さを感じたのは私も同じです。しかし日本は議院内閣制なので勝手な言動はできないので安心とも言えます。

国と国が対立すれば軍事的に脅威となります。日本が目指すべきは周辺国と仲良くしてお互いに首脳同士が意見を交換する機会を常に増やすことだと考えます。国民レベルでは親交があっても政治の一方的な指令で閉ざすこともあるわけです。他国の政治体制を変えることはできないので、政治レベルで信頼関係を構築するしかありません。今世界を眺めると、極勢力が各国で台頭しているような気がします。周辺国との一触即発を避けるためにも外交に力を注いでほしいと考えます。軍事力を強化することに限度は無いので軍縮を考えるべきです。


2024年10月3日木曜日

第5次中東戦争への懸念

最近、にわかに中東戦争再来の危険性が問われています。1973年に第4次中東戦争が収束してから50年の月日が流れています。すべて中東地域内での戦争の勃発によるものですが、今回も中東情勢次第では最悪の場合、第5次中東戦争にも発展しかねないとも言われています。青春時代に中東戦争によってオイルショックを経験し、中東の産油国からの原油の輸入が滞り日本経済が大打撃を受けて大不況に陥ったことを今でも鮮明に記憶しています。

ロシアとウクライナの戦争も相変わらず続いていますが、ニュースの焦点は緊迫した情勢の中東地域に移っています。私の記憶ではイスラエルのペギン首相(当時)とPLOのアラファト議長の長い戦いを和解して固い握手をした模様が記憶に蘇ってきます。50年後再び双方ともに戦火を交えているのですが、歴史は再び繰り返されているようです。つまり中東情勢は時代的に考えても全く進化していないような気がいたします。

ロシアとウクライナも同様に報復合戦が止みませんが、戦争を始めると共に報復が絶えません。当事者同士で解決することは不可能なので、国連を中心としたり、周辺国が努力しなければ戦争は収束しません。残念ながら国連の安保理が機能不全なので和解への道が拓けないのです。最重要なのは安保理の改革なのですが、問題視されているにも関わらずなかなか進展しません。米国も大統領選を控えているのでそれどころではないのが現実です。

 

2024年10月2日水曜日

少子化対策の一つ

 先日、少子化対策の一環として東京都が、男女の出会いの場を行政自ら提供する試みが報道されていました。素晴らしいアイデアだと思いました。近年、結婚しない、できない男女が増えていると言われていますが、実際は出会う機会が少ないのが現状ではないでしょうか。

かつては社内結婚が多かったり、周囲で世話をする仲人の存在があったりしましたが、時代が変わり、世代間の考え方も変わり、以前のような手法は世間でも流行らなくなりました。学校を卒業して就職すると年齢を重ねるのもあっという間です。出会いの機会は作られるべきです。

もっと早くから行政が積極的に男女の出会いの場づくりを手がけていれば、今日のような未婚化や少子化の歯止めに少しはブレーキが発揮できたのではないでしょうか。韓国政府も少子化の将来に危機意識を真剣に持ち、政府を挙げて積極的に行動が始められているようです。

近年は離婚も再婚も増えていますが、再婚の場も行政が設けることで素敵な出会いがあるかもしれません。有料の民間の出会い系サイトは様々ありますが、注意してアクセスしない人が多いことを考えなければなりません。多くの人が素晴らしい家庭を作ってほしいものです。

2024年10月1日火曜日

10月1日

10月1日、弊社も今日から社名が新しく変わりました。名実ともに世間にも誇れるような企業グループの一員としてこれから先は自覚していかなければなりません。自民党の石破内閣も今日からスタートしました。メディアでは新内閣の紹介と中国や韓国政府の反応を紹介していました。為替は朝から円安に振れて株価も反転して前場から日経平均は上昇しました。良いことづくめでしたが、めでたいことばかりではなく、我が家は今晩から私一人の生活がしばらく続きます。

会社のブランド形成には20年前から色々と取り組んできました。中小企業の場合、ブランド力が無いので様々なビジネスの場で不利な条件を背負わされます。人である人材・物としての技術力・金としての資金力などすべてにおいて究極的には大手に負けます。長年苦労したからには勝てない企業経営にはしたくなかったのです。今日、ブランド化が漸く実現できました。石破新内閣も日本国のために尽力して海外に誇れる政権基盤を築いてほしいものです。

 地政学的にも政治リーダー同士の信頼関係、外交による日中関係、日韓関係の維持は大変重要です。米国へ一方的に依存する外交姿勢は徐々に変えていかなければなりませんし、石破内閣の試金石はこれから発揮されていく道筋になることを希望します。「人間万事塞翁が馬」はいつもブログのテーマに掲げている言葉ですが、身の回りに何が起きるか分からないのが人生です。与えられた境遇にうまく適合していくしかありません。