2024年10月22日火曜日

政治は変わるか

政治も経済も世襲が悪いとは言いませんが、有権者やステークホルダーに多様性の便益をもたらすには世襲ではない方がいいような気がいたします。 世襲政治家は地盤・看板・カバンが元々あるので政治基盤を引き継ぐことが容易ですが、知名度ゼロから立候補したり自らの意志で起業したりするには当然様々なリスクが伴います。でも実際には与党議員の3割は世襲議員だと言われています。親にとって子どもは可愛いので自分の後を継がせたい気持ちは理解できますが、今までと違う発想や多様性は他人のやり方からもたらされるものです。

日本に限らず政治の世界では世襲が見られますが、経済の分野において企業が世襲によって成功した例は少ないような気がいたします。GAFAMでも世襲がないから成長し続けるのではないでしょうか。本来、政治も世襲をしなければもっと政治は変わるはずです。政治家は自分に不利な法律は作らないでしょうから日本の政治は変わらないとも言えるのです。日本の人口は確実に減っていきますが、政治家の数を減らす、或いは世襲性を見直す議論も全く聞こえてきません。極端に言えば政治家自らが今日の日本を招いているとも言えるのです。

今回の選挙では与党の過半数割れが指摘されていますが、もしそうなれば烏合の衆で自民党を中心とした新たな連立政権へ導かれる可能性はあります。事前の準備不足などで野党の連立政権はあり得ないと考えますが、いずれにしても政局が波乱含みとなればこれまでの政策も大転換することもあり得ます。メディアでも指摘されていますが、国会議員と国民との時代感覚の相違があり、国内外ともに主権国家としての在り方が問われているような気がいたします。政治が変わらなければと政治家本人たちが唱えていますが、選挙が終わると元に戻るのがいつものパターンのような気がいたします。

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