2024年10月9日水曜日

日本の教育現場

 少し前のNHKスペシャルですが、「日本の教育を変える」という意図の下、千葉県で民間出身の校長を採用して有名な進学校の県立高校へ赴任されてきたインド出身の元金融マンである人物の言動や考え等を通したドキュメンタリー番組を拝見しました。千葉県としては民間出身者でなければ現状の山積する課題は解決できないという狙いがあったようですが、赴任してきたインド人の校長の奮闘ぶりと実際に現場の教職員から起きる不満による悩みなどが分かり易く収録されていました。教育現場の現状を知る意味で良い機会でした。

この番組であらためて知ったことは、未だに変わらない日本の学校教育の現場でした。毎年、東大などへ現役合格を目指すために日夜努力を惜しまず働いている教職員たちの現状や学内でも受験勉強に明け暮れていた高校生の姿でした。全国の有名な高校では今でも学校同士の競争によって先生方や生徒たちが受験勉強に追われているのが現実です。塾や予備校の乱立もある中で、学校の在り方自体を考えさせられてしまうようなドキュメンタリー番組でした。グローバル経済では戦えない日本の現状も理解できます。

私が思うに、日本の「失われた30年」と言われる原因の一つには、日本の教育の在り方にあるような気がするのです。つまり文科省の学校教育政策が昭和以降も大きくは変わっていない現状が問題だと思うのです。学校現場に民間出身の学校長を配置しても国の教育方針が変わらない限り改革はできないからです。寧ろ放置されている教育現場は疲弊しているのが現状のようです。端的に言いますと英語教育でも生徒が学校を卒業しても英会話すらできないのが現状です。まだまだ日本の教育現場には課題が山積しているようです。

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