2025年4月30日水曜日

粉飾決算

 今朝の経営730のテーマは経営×粉飾決算でした。私も長年にわたり経営の第一線でビジネスをしてきましたので、粉飾決算など経営トップがステークホルダーをごまかすような行為は決して許されないと考えてきました。しかし現実には、上場企業をはじめ粉飾決算で株主の信頼を裏切る列記とした詐欺行為にも関わらず法的に処罰されないケースが多いように感じます。

つまり粉飾決算は民法上の損害賠償責任に問われる可能性があるだけで、商法上の取り扱いで民法上で問われるだけで刑法上の刑事罰としてみなされないのです。窃盗や詐欺のような個人犯罪とは別だという解釈なのだと思います。ネット時代になって詐欺まがいの行為が横行していますが、不正を減らすにはもっと厳しい法律の準用が必要だと考えます。

世の中には詐欺などの被害で苦しんでいる人が大勢います。現行の刑罰が軽いから近年においても犯罪が減らないという原因もあるかと考えます。近年、企業の粉飾決算も内部統制が厳格になって再発防止に寄与していることは事実です。経営者としても社員としても、人間として他人から信頼を得るためには繰り返して自己研磨することが必要だと考えます。

2025年4月28日月曜日

絶望名言

毎朝4時から聴いている「ラジオ深夜便」は(絶望名言)物理学者アルベルト・アインシュタインについて、いつものように文学紹介者の頭木弘樹さんと、きき手が川野一宇さんとの分かり易いやりとりでした。有名なアインシュタインの名前は多くの人が知っていますが、ご本人の絶望名言はあまり聞いたことがないのではないでしょうか。聴き逃しサービスが1週間ありますので是非お勧めです。

アインシュタインが亡くなってから今年で70年になります。20世紀最高の物理学者と評されノーベル物理学賞も受賞しています。ドイツ生まれ絶望名言はのユダヤ人でナチスから逃れてアメリカに渡りプリンストン高等研究所の教授に就任しました。アインシュタインはスイスの大学を卒業後、大学に残りたかったが教授から嫌われて残れなかったようです。

他の大学にも行けずに、友だちの紹介で特許局に務めている間に重要な論文を5つ発表し、その中に特殊相対性理論も含まれていました。当時26歳です。この理論が早く注目され、ドイツの物理学者プランクが決然と熱心に支持してくれたおかげで、後に大学の教授として招聘されるようになったのです。アインシュタインの絶望名言と聴いて初めて人柄を知りました。


2025年4月25日金曜日

関税リスク

今朝、ある大手企業で新社長に就任した方の話を聴きました。そこで企業経営のポイントになる点に気づきました。サプライチェーンをなるべく国家を跨がないで一国内で回せば為替の変動を気にしなくて済むということです。経営のやり方次第では「関税ゼロ」も可能ということです。グローバル企業は世界中に事業を展開していますので、一国内で地産地消の展開をすれば為替差損も生じないで事業計画を組むことが可能です。

円安でも円高でも輸出入している企業にはリスクがあります。つまり製造業でもサプライチェーンが国をまたがっているため収益的に為替の変動を常に受けます。折角グローバル展開しているならば、リソースを進出している国の規模に合わせて国内のサプライチェーンを活用して事業を内需型で展開すればいいのです。 

地産地消を積極的に進めれば企業は「関税ゼロ」で対応が可能となります。つまり海外拠点での生産から消費まで内需型として国内で回すのです。極端に言えば国内のサプライチェーンで回らないようなモノづくりは付加価値がないのでやらないということです。トランプ大統領のような一方的に政策を進める国との交易はやり方を工夫した方がいいということです。

2025年4月24日木曜日

街づくり

 ソメイヨシノはあっという間に葉桜となり、続く八重桜も散り始め、それに代わってツツジのオンパレードが真っ盛りです。この時期に散歩しているとそこら中に様々な花を見て楽しむことができます。晴れた日には近くの公園で下校した子どもたちの快活な声が聞こえてきますが、学校も新学期が始まり漸く生徒たちも学校生活に慣れてきて気持ちが落ち着いたのだと思われます。

そろそろ雨季の5月に入ります。連休には子どもの日もやってきますが、最近、鯉のぼりがご近所で見かけることが少なくなったのは、周辺でもシニア世帯が増えてきたからだと思います。核家族化で子どもが住む地域が親世代と違ってきているからです。若い世代とシニア世代が同じ地域で生活できるような街づくりを目指した方が効率的な感じがします。

私も現在の地に住み始めた頃は、近くの神社で花火大会やお祭りが毎年のように開催されて子どもたちで町内会もにぎわっていましたし、団地の自治会でも夏祭りが恒例の行事となっていました。しかし現在は子どもの数も減り、上記のような様々なイベントも無くなりました。やはり子どもが定着しないような街つくりは行政としても見直していくべきです。


2025年4月23日水曜日

朝令暮改

「朝令暮改」という意味は、朝に命令を出して夕方それを変えること、あるいは法令が出てもすぐあとから改められて、あてにならないこと。 かつては否定的に捉えられていた4字熟語ですが、最近はいったん決めたことをあとで誤りに気づいて訂正することも寧ろ評価されています。トランプ大統領もFRBのパウエル議長を任期前に解任するような口ぶりでしたが、急遽解任発言を否定したようです。

するとドルの信用が高まり急にドル高・円安となりNYダウも急反発しました。金融不安を招くようなトランプの発言が撤回されただけで為替も株式市場も動きますが、市場への影響は米国だけの問題ではないのです。トランプ大統領はビジネスマンなので、自らの発言に対しての反応を「機を見るに敏」に反応して発言を変えることも周囲は承知しなければなりません。

外交は粘り強い交渉次第で思わぬ展開へ変わることもありますので、ビジネスセンスも必要と思われます。ロシアとウクライナの米国による停戦交渉の仲裁も、トランプの筋書き通りに押したり引いたりしながら前に進んでいるはずです。とんでもないような発言を投げかけながら相手の様子をうかがうところなど、プロのビジネスマンらしい駆け引きをしているように感じます。

2025年4月22日火曜日

介護保険制度

 昨日は突拍子もない提案をしてしまいましたが、近年は政治家の道州制議論はないみたいですので、話題への深入りはしないことにします。ちょうどテレビで介護保険制度の話をしていましたので、折角なので取り上げてみます。介護保険制度は2000年に創設され、ちょうど25年になります。それまでの世の中は、老人介護は自宅にて家族が面倒を見るのが普通でした。当然、保険制度が無いので高齢者施設は存在しませんでした。

高齢化や核家族化が進んだため、介護を社会全体で支えることを目的として介護保険制度が創設され、在宅ヘルパーや高齢者施設の財源として介護保険料が充てられたのです。しかし、施設の利用者が年々増加し、一方では介護士は待遇が低いため定着しない問題が浮上しています。保険料の財源不足にも関わらず保険料の引き上げもままならないのが現状です。

意見としては、介護保険制度ができて親の介護をしながら働くことが可能となりました。しかし、現実は親の介護において様々な社会的課題があるのも事実です。私も遠隔介護のために母親を住み慣れたところの施設に入居させましたが、それまでの準備に手間がかかると同時に、施設内でのトラブルに施設側と遠隔で対応することはとても困難でした。

核家族化社会においても家族が親を近くで見守ることは、介護を人任せにしないためにも必要なことです。これからは企業も社員の介護に対して協力的に支援しなければならない時代だと考えます。健康保険と同様に介護保険も働き手を守る福祉財源となる重要な保険料だと考えなければなりません。高齢化する日本の取り組みが注目されています。

2025年4月21日月曜日

行政改革

 江戸時代以来260年続いた幕藩体制に終止符を打ち、1871年(明治4年)に日本は「廃藩置県」制度を発令して近代的な中央集権国家を確立しました。同年10月には1使(北海道を統括する開拓使)3府72県で、その後統廃合を繰り返し、1888年に1道3府43県となりましたが、現在もその姿は変わっていません。かつて「道州制」の議論も政権内でありましたが、結局は雲散霧消で議論も無くなりました。

今こそもう一度、メリット・デメリットを洗い出し、新しい方策を考えて道州制の議論をしてもいいのではないでしょうか。少子高齢化で地方の自治体が毎年1県くらい無くなるほど日本の人口減は進んでいます。できれば人口500万人くらいで地方自治体を運営すれば。国家予算ももっと効率的に使えるはずです。現在の姿のままだと税収に乏しい地方自治体は運営的に衰退していく一方です。

500万人は諸外国1国の人口に値しますので、一つの国と考えて政治・経済の活動に取り組めば、州ごとの競争力も生まれて地方行政も活性化するのではないでしょうか。現在のままだと都道府県が細分化し過ぎて行財政の格差が広がるばかりです。北海道のような人口規模で分けると本州だけで20州くらいに分割することが可能です。今後人口は減少する一方なので行政改革が必要と考えます。

2025年4月18日金曜日

景気に注意

 近年、円安が続いたためインバウンド需要が増える一方でしたが、トランプ政権による相互関税政策の影響で円安に転換する可能性があります。国内消費も物価高(インフレ)が継続すると消費者の買い控えが顕著となっていきます。インフレ対策と称して日銀による金利の引き上げも到来すると益々国内消費が停滞する可能性がありますので景気に注意が必要です。

円高になると貿易赤字がさらに拡大して輸出関連企業の収益が悪化します。またインバウンド需要も円高によって減っていくことでしょう。輸入価格は下がりますので内需企業には有利ですが、消費者物価が下がったり、高齢者が中心の人口構成上は内需が大幅に増えることは考えられません。円高によって海外生産移転が進み、さらに国内生産拠点が空洞化する可能性もあります。

今後、中国をはじめ諸外国に不評の相互関税が緩和される可能性もゼロではないと考えます。国連を中心に中国など米国のやり方に反旗を示したり、米国債が市場に放出され金利が上がって不況を招くかもしれません。米国だけの問題ではなく、世界の景気に少なからず影響を与えるでしょう。NYダウが元気がないところ、市場がドルに見切りをつけているようにも見えます。


2025年4月17日木曜日

人脈づくり

 漸く春らしく穏やかな気候になりました。昨日は2年振りの方や10年振りの方と夕食会を共にしました。現役で働いている方が殆どなので会話が盛り上がりました。定期ではありませんが、これまでの人脈で取引先として仕事で関係した方々と様々な意見交換ができるのは有難いことです。人脈を増やすのは難しいことではありませんが、できれば30代や40代の元気な頃に行動力を活かして人間関係を構築しておくべきです。

そうしなければ年齢を重ねてきた時にかつての友人・知人と連絡を取り合うこともできません。連絡を拒否する人は仕方ありませんが、大体はこちらから声を掛ければ喜んでくれるものです。そのために若い頃の人間関係が大切なのです。私も経営者人生が長かったので、会社経営のために若い頃は日夜世間を走り廻り様々な人と会ってきました。人脈は自らが行動しなければできません。

その意味でも政治家の方々は人脈づくりに一生懸命です。石破総理の側近として信頼の厚い赤沢経財相の今回の訪米は、ご自身の人脈形成もさることながら、日本国を代表しての米国首脳との重要な会談に臨むことでご自身にとっても千載一遇のチャンスを得られたのではないでしょうか。私自身もこれまで会社の代表として微力ながら様々な重要な場面に接してきましたが、人生においてとても良い経験になりました。

2025年4月16日水曜日

少子化の影響

 少子化の時代が続く中、高校卒業生を確保しようと大学はじめ専門学校の求人活動はさらに活発化しているようです。民間企業人として大学との関わりを続けていますが、そもそも子どもの数が我々の世代の3分の1くらいまで激減していますので、学校経営も大変な時代となります。当然、将来に向けて合理化や再編成が必要となるでしょう。

これからは大学や専門学校も数的に集約され、企業社会からも目的別に専門能力を備えた人材育成が求められるので魅力あるカリキュラムのある学校が生徒を集めるでしょう。一方、企業側も人材確保が難しくなるので学生に魅力ある企業環境をつくらなければなりません。さらに待遇面や福利厚生なども充実させる必要があるでしょう。

私自身も役員として大学の業務に関わり最近になって痛切に感じた次第です。少子化の影響は様々なところに波及していくでしょう。

2025年4月15日火曜日

「映像の世紀」

NHKの「映像の世紀」をため込んで時々見ています。第2次世界大戦に関する記録フィルムは何度も繰り返し拝見しています。国家の命令で強制的に戦争に駆り出されてトラウマで精神的な病に罹る人なども大勢いましたが、中には脱走兵として銃殺された人、裁判で裏切り者とされ死刑判決を受けた人など後々戦争後遺症の精神病として認定されています。戦争で人を殺すと2人目からは敵を人間だと思わないようですので、戦争は一般人を犠牲にする愚かな行為です。

トランプ大統領もロシアのプーチンに無駄な殺し合いは止めるよう停戦を呼び掛けていますが、プーチンは一方的に領土の占有とゼレンスキーの大統領退任を条件にしているようで交渉のテーブルにはなかなか応じないようです。欧米諸国を敵に回しても得にはならない筈ですが、米国の圧力に屈したくない大国ロシアとしてのプライドがあるのでしょう。我々には単なる他国への占領者にしか見えませんが、西側諸国には理解できないものがあるのでしょう。

日本も80年前は軍事国家で一般国民は強制的に徴兵され戦地に送られていましたので、今のロシアやウクライナと何ら変わりません。 今では考えられないことですが、政治を司るリーダー次第で国家が軍事に関わると国民世論がプロパガンダにより戦意高揚へ傾倒しかねないのです。敗戦国だからこそ平和主義を世界に呼び掛けることは日本として大切な役割だと考えます。NHKの「映像の世紀」は教育としても見るべき番組だと思います。

2025年4月14日月曜日

人生

 会社のトップを事業承継によって降り早6月で1年となりますが、社長業から解放されることで如何に自由を確保できたかを今日身にしみて感じております。周りの人からは現役を退くとボケるようなことを言われますが、そんな事は全くありません。寧ろ第2の人生を好きなように歩むことができるからです。大切な人生は2度とやってこないからです。

もし私がサラリーマン生活を生きてきたのならば現役時代の延長で仕事を続けたいと思うかもしれませんが、トップを降りると事業家として長年歩んできた歴史の幕が下りるようなものです。正直なところ私は背負ってきた荷物を無事に下ろすことができて精神的にホットしているのが事実です。寧ろこれから自由な人生を手に入れられるからです。

私自身オーナー経営が長かったので、周囲からは他人へ経営権が移ることに勿体ないとか言われますが、それも私の思いとは全く違います。残された人生を自由にこれまでの仕事以外に使いたいものです。世間には一世を風靡した著名な創業経営者が多くいますが、実は素晴らしい業績を上げている企業ほど事業承継は相続税の絡みで難しいのです。

IT業界の弊社はたまたま運よく事業承継が進みましたが、多くの中小企業は創業家が自社株を抱えて他人へスムーズに事業承継して経営権を移しにくいのが現実です。自らの一生を企業人生で送るのも人生のひとつですが、社会の公器と思えば会社を無難に手放すことも第2の人生の再スタートだと思います。経営トップの仕事は特殊なのだということを辞めてみて実感しました。

2025年4月11日金曜日

児童教育

 最近は帰宅する時間も早いので、かつてのように帰宅時のバスの中で塾帰りの小学生を遅い時間に見かけることも無くなりました。学習指導要領の改訂で詰め込み教育が是正されたのであれば大変結構なことです。寧ろ、近くの公園で多くの小学生が遊んでいる姿を拝見することが時々あり、子どもたちが大声で元気に遊ぶ姿を見て望ましい光景だと考えています。近年、親の共稼ぎが当たり前の世の中になる中で、「鍵っ子」とか「引きこもり」とか家庭環境にも危惧していたところでした。

昔も子どもが帰宅しても親は外の仕事で忙しくしているのは普通でした。学校から帰宅すると鞄を放り投げて子ども同士で集まって暗くなるまで外で遊んでいたものです。今日では犯罪も多いので子どもが遅くまで遊ぶことは危険でしょうが、明るいうちは外で走り回って友達関係をつくることは大切な経験です。子ども達が公園で走り回る姿が最近増えてきたと感じるこの頃です。他に感じることは民間のスポーツジムへ通う子どもたちが増えてきたことです。

遊び盛りの時期に塾通いの子どもの姿が多くみられるのは決して好ましい社会ではないと考えます。スポーツをさせる親が増えているのも海外で活躍している日本人アスリートたちの影響も大きいと感じます。受験地獄で疲れ果てて大切な子ども時代を過ごさせるのは子どもの教育として望ましい姿だとは思いません。少子化で進学も容易になりますので、人としての情緒を育むことが大切ではないでしょうか。これからの児童教育に期待します。

2025年4月10日木曜日

トランプショックから一夜明けて

 米国トランプ政権による一方的な相互関税政策に対して、中国が猛反発し米国に報復関税を課すという手段を選びました。ところがトランプ大統領はさらに関税を上乗せし、対中国に対して125%という法外な関税を課すという強硬手段を発令しました。でも米国の債券を大量に買っているのは中国です。もし中国が米国債を売却すると債券相場は暴落し、米国市場は金融危機を招きかねません。中国だから強気に対抗できるのでしょうが、諸外国には報復に訴える体力はないのが現実です。

日本時間の昨夜、一律10%に上乗せする追加課税を90日間延期すると正式に表明したところNYダウが急反発しました。日経平均も朝方から急回復しましたが、相互関税の行方がどうなるかで株式相場も不安定となるでしょう。今回のように米国による一方的な政策は今後の世界経済にとって厳しい状況が予測されますので金融市場も見通しが困難となります。米中の両大国による貿易摩擦は諸外国にも影響が大きいので今後の国内経済には一段の注意が必要です。

中国と米国は経済や軍事力の世界において今後も主導権争いが続くでしょう。特に中国の軍事力は経済力とともに年々巨大化しています。人口減でGDPが伸び悩むと国民生活にもさらなる負担が増します。日本経済を維持するためにAIによる省力化とともに、株式市場に居座っている低成長企業に代わる新たな事業スキームを育てる意味で未上場のプライベートエクイティ(PE)に投資が向かうことを切に希望します。AIは間違いなく成長を後押しします。



2025年4月9日水曜日

主権と領土

ロシアとウクライナ、イスラエルとハマス間の戦争は停戦すらなかなか難しいのが現状です。戦争は当事国のどちらかが敗北を宣言しない限り、双方で攻撃を続けている限り終わらないのが現実です。日本は太平洋戦争で300万人の尊い国民の命を犠牲にしました。ポツダム宣言後の協議で日本は戦勝国(米国・ロシア・イギリスなど)によって領土が区分けして分割される話も出たようですが、米国が原爆投下も含め日本を一国で占領したので分割を逃れたようです。

なぜ戦争をするかと自分なりに考えますと、侵略して敵国の領土をものにして支配したいからです。民主主義国家は領土の返還にある程度の理解がありますが、ロシアや中国などの権威主義国家は思想的に隣国の独立を阻み、自国領土の拡大を目指します。台湾が独立することは中国として軍事力を使っても阻むので、台湾が中国本土と紛争を起こさないことを我が国に飛び火しないためにも願いたいものです。我々素人考えからすると、なぜ領土が現状維持で隣国と平和的な関係をつくらないのかとまったく不思議です。

太平洋戦争で敗戦した日本も領土が戦勝国間で分割されていたならば今日の日本は存在しない訳です。たまたま民主主義国家の米国が占領したので、日本の主権を回復するため領土が返還されたのです。ロシアや中国のような共産主義国家が日本の領土を占有していれば日本の独立はあり得なかったかもしれません。言わずもがな戦争には加担しないことが領土を守る上で肝心な姿勢なのかなと考える次第です。過去の過ちを忘れないで日本は世界の和平活動にさらなる尽力をすべきです。

ハトの話

この頃、繁殖期なのかハトがマンションのベランダに止まるようになり、油断をすると巣をつくるのではないかと妻が心配しています。以前、ベランダに添えつけてあるエアコンの室外機の裏に巣を作ろうとしていたことがありました。妻もその嫌な出来事がトラウマとなり、今でも毎日ハトのことが気がかりになっているようです。かつてマンションが新築だったころに階上の方がベランダで野外のハトに餌をあげていました。暫くしてその方は引っ越しましたが、空き家になってからも習性なのかハトが階上のベランダに来るようになりました。 

階下の人から我が家でハトを飼っているのではないかと勘違いされたことがあり、我が家もハトの鳴き声でうるさくて困っていると申し上げたことがあります。ハトの習性も本能なのか誰に教えられたわけでもないのに代々遺伝子で行動まで引き継がれているように感じます。一方、10年くらい前の冬にメジロが突然植木鉢にやってきたことがありました。メジロは小さくて可愛いので毎日来るようにミカンを餌にしてやってくるのを楽しみにしていましたが、年が変わると遂に来なくなってしまいました。

メジロが来るのを楽しみにしていると、突然大きなヒヨドリがミカンを目当てにやってきたりして苦手なメジロは遂に接近してこなくなりました。人間のわがままでしょうが、昔から鳥でも好き嫌いがあるようです。ゴミ収集所に群がるカラスなどはもっと嫌いですが、やはり人間も赤ん坊の頃は可愛いのと同じように、小さな鳥や他の動物も小さい時は可愛いですね。鳥も繁殖期に子孫を残すために必死なのでしょうが、マンション生活ではこの時期のハトも厄介な存在に感じます。ハトから見ると人間の方が厄介な存在なのかもしれません。

2025年4月8日火曜日

新時代に向かって

   先日、都内のある社交の場で「近い将来、スマホがなくなる」という内容で上梓された著者とお会いしました。私も同じように、将来スマホはスマートグラスに変わるだろうと時折考えていましたので、ご本人から昨年6月に出版された書籍をプレゼントされた時は驚きました。しばらく積読にしていましたが、内容が気になっていましたので今日からページをめくりました。なかなか興味深いので時間も忘れて読み進めています。

スタートは日本が何故失われた30年という歳月を歩まざるを得なかったのかという分析説明から始まったので私の脳裏にもスムーズに浸透しました。つまり、著者が世の中の時代背景を紐解きながら文面を構成されていたからリアリティを感じることができました。私も遅れているかもしれませんが、その中で空間を送受信するという新しい先進的技術を使ったデバイスの開発が世界中で進んでいるということを知りました。

近い将来、空間コンピューティングの世界が接近しつつあることを著者は語っていました。日々テクノロジーが進化している中でApple Vision Proのご紹介はとても分かり易く、新しい時代の幕開けが遠くないことを感じた次第です。詳しいことはこの書籍を読めば理解できますので是非手に取ってご覧ください。著者も日本再興のチャンスだと話されていましたが、バーチャルの世界で日本独自のプラットフォームが世界展開推されることを期待します。     

2025年4月7日月曜日

親子のやり取り

次女が漸く結婚して、昨年末に配偶者の転勤のため都内から愛媛へ夫婦で引っ越しました。娘も大学を卒業して長年勤めた会社を退職し、現在は無職で専業主婦として過ごしているようです。毎日、妻と電話やLINEのやり取りばかりしているようですが、夫婦の様子は逐次細かい事まで妻から聴いています。結婚前の付き合い期間が短かったせいか、結婚して相手の知らなかった部分を知るたびに妻へ伝えているようなので私自身も配偶者の特徴が漸く分かってきました。

最初は家庭の事情も年齢差もあり私たちも少しは心配していたのですが、私自身も結婚当初は妻の実家に同じような不安感を抱かせていたのではと思われます。お互いに他人同士で育った家庭環境も違うので人としての特徴や性格が異なるのは当たり前です。ちょうど付き合い始めてから結婚生活を含め1年くらいでしょうか、新婚として夫婦生活の滑り出しは順調のようです。寧ろ、私自身の新婚の頃よりお互いに仲が良いのではないかと感じたりします。

我々も結婚して47年になりますが、夫婦で長年暮らすと不思議なものでお互いに似た者同士になります。若い頃はお互いに気を遣うこともあり内心負担に感じることもありますが、歳を取ったせいか全く内心負担に感じることは無くなります。我々の夫婦の関係も娘から配偶者に色々と伝わっていると考えますので、自然に打ち解けるお互いの関係が構築されるものと思われます。かつては現在のように毎日のやり取りは不可能でしたが大変便利になりました。



2025年4月4日金曜日

大国の強権

米国トランプ大統領の一存で世界経済が震撼するような貿易の仕組みは今後改善されるべきだと考えます。TOC理論に当てはめると一方的な相互関税が貿易のボトルネックになるのであれば、敢えて大国との貿易に極端に依存しないで、安定するまでには時間はかかりますが、諸外国で小さく分けて貿易を行う経済連携協定を締結してはどうでしょうか。協定に基づく自由貿易であれば今回のように大騒動にはならなくて済みます。

今朝もあるゲストの方から「小さく分ければうまくいく」というTOC理論に基づく書籍を上梓されたとのご紹介がありました。上手く回らない経済にはボトルネックが必ず存在します。トランプ大統領による各国別相互関税の一方的な通商政策の発令には世界中の国から批判が出ています。このような経済の混乱を招くような強引なやり方には先進国が結束して反旗を示すべきです。

戦争にしても同様のことが言えます。大国の一方的な侵略に対しては小国が結束して経済制裁を続けるべきです。これまでのように大国の強権による経済混乱に巻き込まれないためにも、諸外国同士による経済連携協定を結んで公平な通商貿易を実施すべきです。一国の横暴に不安感ばかり抱いても世界経済において何の解決にもならないと考えます。先進国のリーダーの行動に期待します。


2025年4月3日木曜日

CEOになるため

毎朝clubhouseでは様々な経営に関する教養や知識を聴く機会が提供されています。数日前は新年度や新会社のスタートに向けての心がけについて意見交換がありました。日本の企業も四半期毎に業績を精査しますが、米国の企業では新年度早々から90日プランを立てて実行するようです。つまり外資系企業では外部からCEOが招聘されることが普通で、CEO候補は入社前から90日プランを立てて入社後すぐにプランを実践するということです。

つまりCEOにとって結果がすべてだからです。先ずは新年度への期待と現状とのギャップをSWOT分析し、戦略ビジョンを立てて、四半期計画を遂行します。常に計画と実績を対比して弱みを強みに変えていくために新たな戦術を練りながら実践を重ねていきます。ポイントは新年度に入ったらジャンプスタートを切れるように事前に90日プランを準備をすることです。多くの日本企業は最初の第一四半期からジャンプスタートを切る気迫が不足しているようです。

また業績を高めるには、ニューマネージャ・アシミレーションというマネジメント手法を実践しなければなりません。新年度になると人事異動によって新しい組織が動き出します。チームメンバーや上司と部下の相互理解を深めることを目的に、チームリーダーがいない場でメンバーがチームリーダーについて意見を言い合い、その内容をチームリーダーにフィードバックしていく組織開発の手法です。今回も大変勉強になりました。



2025年4月2日水曜日

楽しみ

今日は私の誕生日でした。朝起きて買い物へ外出したりして、あっという間に一日が過ぎ去ろうとしています。ソメイヨシノ桜の花も雨天続きで、絶好の花見日和の到来は何時になるのでしょうか。なかなか明るい話題が少ない今日この頃ですが一つ嬉しいテレビ番組のお知らせがあります。

土曜からBS4Kで「大草原の小さな家」が再び始まるのです。我が家でもDVDを買い込んでいますが、正直なところ面倒であまり見ていません。やはりテレビ放送で直に観るのとはでは随分違うと思うわけです。なぜなら自分の愉しみだけでなく、多くの視聴者と一緒に楽しめるからではないでしょうか。 

実はコロンボ刑事も同じBS4Kで最初から放送され始めました。第一回目を観ましたが、コロンボ刑事の若い頃が非常に印象的でした。不思議なのですが、推理物や探偵物の番組は何度見ても飽きないところがあります。まったく自慢にはなりませんが、私ほどサスペンスドラマを観る人も少ないのではと思ったりします。

2025年4月1日火曜日

新社会人の皆さんへ

本日、入社を迎えられた新社会人の皆さん、入社おめでとうございます。未来に向かって希望を抱きながらご自分の人生を切り拓いていってほしいと思います。若いということは皆さんに与えられた唯一の特権です。人生は長いようであっという間に歳月は過ぎ去ります。自分の写真を過去と比較すると年齢とともに変化する自分の素顔を実感します。「歳月人を待たず」という諺がありますが、どうかご自分の人生の一日一日を大切に過ごしてください。

社会に出ると世代間のギャップを感じることがあります。それぞれの育った環境や時代背景の違いで考え方が異なることも有りますが、他者の考え方にあまり批判的にならず、寧ろ違いをポジティブに受け止めたいものです。価値観の相違も感じるでしょうが、人それぞれの価値観をなるべく尊重するように努めましょう。初対面で人と話すことは難しいですが、人の話を聞くことで様々な知識を得たり人の特徴を知ることができます。

ビジネス社会では学生時代と比較すると遥かに多くの多様な人たちとの接点があります。様々な人に揉まれる環境に接することで処世術も徐々に育まれます。私は若い頃に毎日の日課として、必ず新しい人と会って名刺交換するようにしていました。初対面で一度限りの人もいますが、必ず一人でも後々連絡を取り合える人を探すようにしていました。人脈を築くには人と人との長い付き合いが必要です。皆さんのこれから先の行動力に期待しています。