会社のトップを事業承継によって降り早6月で1年となりますが、社長業から解放されることで如何に自由を確保できたかを今日身にしみて感じております。周りの人からは現役を退くとボケるようなことを言われますが、そんな事は全くありません。寧ろ第2の人生を好きなように歩むことができるからです。大切な人生は2度とやってこないからです。
もし私がサラリーマン生活を生きてきたのならば現役時代の延長で仕事を続けたいと思うかもしれませんが、トップを降りると事業家として長年歩んできた歴史の幕が下りるようなものです。正直なところ私は背負ってきた荷物を無事に下ろすことができて精神的にホットしているのが事実です。寧ろこれから自由な人生を手に入れられるからです。
私自身オーナー経営が長かったので、周囲からは他人へ経営権が移ることに勿体ないとか言われますが、それも私の思いとは全く違います。残された人生を自由にこれまでの仕事以外に使いたいものです。世間には一世を風靡した著名な創業経営者が多くいますが、実は素晴らしい業績を上げている企業ほど事業承継は相続税の絡みで難しいのです。
IT業界の弊社はたまたま運よく事業承継が進みましたが、多くの中小企業は創業家が自社株を抱えて他人へスムーズに事業承継して経営権を移しにくいのが現実です。自らの一生を企業人生で送るのも人生のひとつですが、社会の公器と思えば会社を無難に手放すことも第2の人生の再スタートだと思います。経営トップの仕事は特殊なのだということを辞めてみて実感しました。
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