2025年4月23日水曜日

朝令暮改

「朝令暮改」という意味は、朝に命令を出して夕方それを変えること、あるいは法令が出てもすぐあとから改められて、あてにならないこと。 かつては否定的に捉えられていた4字熟語ですが、最近はいったん決めたことをあとで誤りに気づいて訂正することも寧ろ評価されています。トランプ大統領もFRBのパウエル議長を任期前に解任するような口ぶりでしたが、急遽解任発言を否定したようです。

するとドルの信用が高まり急にドル高・円安となりNYダウも急反発しました。金融不安を招くようなトランプの発言が撤回されただけで為替も株式市場も動きますが、市場への影響は米国だけの問題ではないのです。トランプ大統領はビジネスマンなので、自らの発言に対しての反応を「機を見るに敏」に反応して発言を変えることも周囲は承知しなければなりません。

外交は粘り強い交渉次第で思わぬ展開へ変わることもありますので、ビジネスセンスも必要と思われます。ロシアとウクライナの米国による停戦交渉の仲裁も、トランプの筋書き通りに押したり引いたりしながら前に進んでいるはずです。とんでもないような発言を投げかけながら相手の様子をうかがうところなど、プロのビジネスマンらしい駆け引きをしているように感じます。

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