2025年10月6日月曜日

昭和史

 先週末、たまたま書店で見かけた保阪正康著書「なぜ日本人は間違えたのか」~真説・昭和100年と戦後80年~を完読しました。近代歴史家の保阪さんは亡くなられた半藤一利さんと並び昭和史を深く学ぶためには欠かせない人物です。左派でも右派でもないバランス感覚をもって歴史を考察されるので大変勉強になります。

私の父は大正11年生まれで、太平洋戦争で学徒出陣として特攻隊の予備軍で終戦を迎えました。多くの同僚が特攻隊で帰らぬ命となった中で幸いにも命拾いしたのですが、そのお陰で私も戦後に生を受けることができました。戦争の記憶が世代を経て失われつつある中、保阪さんの書物に触れることは大変貴重な経験です。

保阪さんは多くの戦争経験者のインタビューを通して自分なりの理論を集約されているので思想的にも偏りがないのです。我々はもっと昭和史について深く探求しなければならないと考えます。太平洋戦争という悲惨な歴史から得られた知恵や感覚を日本は理論化して将来に受け継いでいかなければならないと語られていました。私も納得できます。


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