2020年12月24日木曜日

所感

 

(外務省は23日、外交文書26冊、1万ページ超を一般公開した。1989年6月の中国の天安門事件や中国を非難する政治宣言を採択した翌7月の主要国首脳会議(アルシュ・サミット)に関する文書が柱になった。)

(日本が1989年7月の主要7カ国首脳会議(アルシュ・サミット)で天安門事件の非難宣言を巡り中国と欧米諸国の板挟みに苦慮した実態が23日公開の外交文書で判明した。)

(対中関係維持に腐心する日本と人権重視の欧米が「1対6」の構図で激突した。宇野宗佑首相は交渉で「中国の孤立化回避」の文言を入れ込むなど融和に努めた。)

新聞朝刊で上記の記事を読み、かつての日本外交の骨太さを感じました。日本は地政学的にもアジア外交で力量を示さないと米中の狭間で将来に渡り苦労を強いられます。天安門事件当時は中国も思想的に歴史の岐路に立されていたと思われます。

鄧小平の「人権より国権」という思想が現在も引き継がれている故、欧米との価値観の隔たりが出ているものと考えます。超大国が長年の国家的思想を変える事は為政者にとっても国難を避ける為に極めて困難だと思います。

我が国も外交で、周辺国との人間関係というパイプを絶やさない事が大変重要だと考える次第です。欧米の目を気にし過ぎて、自力での外交力を十分に果たせないと判断力も弱体化します。私の杞憂であれば幸いです。


 

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