2020年12月2日水曜日

個人情報

時代はビッグデータを活用して如何にして次世代のビジネス変革に活かすかが問われていますが、一方では個人情報保護法に抵触しないようにデータの活用が制限されています。DXを進めるにおいて、業種によっては様々な個人情報を必要とする場合が考えられます。特に医療業界において先端医療を推進する場合には、大量の機微な情報を取り扱うことになりますので、個人情報保護法により厳しい制約が伴います。

個人情報保護法が成立して、漸く個人の情報が厳格に守られるようになりましたが、法律の施行以前は個人の情報を営利目的で売り買いすることが普通で、悪用されても法律的には放置状態でした。現在は個人情報の漏洩に対して厳しい罰則が科されるようになり、犯罪防止にも大変寄与していると考えます。

しかし一方で、医療業界において個人情報を今後どのように活用するかは、先進医療を進めるうえで大変重要な国家的課題だと思われます。医療を含めた国の社会保障費も国家財政を圧迫しており、疾病の早期発見や未病を促進するためにも様々な個人の医療情報を活用する手段は避けられないところです。

本来は個人情報保護法は個人情報の悪用を厳重に取り締まるために施行された法律だと思いますが、情報漏洩に対する人間の認識の甘さが、一方では閉鎖社会をもたらした面が無きにしも非ずというところではないでしょうか。 法律を守るとともに情報の扱い方も法的に更に整備されるべきだと思います。

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