2020年12月10日木曜日

年賀状

 そろそろ年賀状を書く時期となりました。この時期になると喪中の葉書が届くので宛名を見るたびに心臓がドキドキさせられます。私はこれまで多くの先輩方にお世話になってきましたので、この時期に回顧することが多いのです。IT業界にはもう35年近くいますが、その前に札幌で9年間建設業界で働いていました。そこでは日々行き交うダンプのほこりが舞う現場事務所で、日々肉体労働もかねて営業事務職として勤務していました。

構内には大きなプラントも3基あり、一日中が騒音と隣り合わせの中で仕事をするという環境でした。同じ敷地内に下請けさんの事務所や労務者の宿舎があり、元請けとしてその管轄もしていましたので、下請けさんとの親しい関係がありました。のちに事務職上がりの営業職となってからは、下請けさんとの関係は建設現場でも続き、下請け元請けの間柄で若い頃から現場の親方たちに大変可愛がっていただきました。

どういうわけか「いなちゃん」と下請けの皆さんから親しげに呼ばれていました。社員とは立場も違いますが、同じ人間同士の付き合いを相手の人も認めてくれたものと思います。仕事は人間関係がすべての始まりです。人として信頼されなければ、相手もこちら側の気持ちに応えてくれません。前職を退職してから一度も再会してなかった下請けの親方とは前年まで年に一回の年賀状を交わしていました。

喪中の葉書が奥様から送られてきて、今年の年末から年賀状を出すことも無くなりました。一度、お元気なうちにご挨拶に訪れようと考えていたのですが、大体は思いが叶わないことが多いようです。私は過去の人に会いたい気持ちが異常に強い面があります。相手は何も会いたいなどと全く思わないのですけど、人並み以上に過去を恋しむタイプのようです。わが社にも過去から多くの人々が関係しましたが、今では皆さんがお元気なのか懐かしいです。

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