2024年8月22日木曜日

総裁選挙

日本の自民党総裁選挙に違和感を感じざるを得ない点があります。過去にないような候補者の人数ですが、本番の選挙の前に予備選挙を行ってから候補者を絞って本選挙に臨むべきではないでしょうか。米国の大統領選挙などは1年以上前から予備選挙で党の代表を選び、最終的に党の代表同士で選挙を戦います。しかし日本の場合、いきなり党首選挙ですから国民にも選ばれた理由やプロセスがわかりにくいのです。

かつて選挙戦で国民に政策を広く宣言するマニフェスト選挙のブームがありました。しかし羊頭狗肉で、実際には実現不可能な現実離れした政策ばかり並べて、結果的には国民の信頼を裏切ってしまったこともありました。その反省もあり、近年は政策の具体性に欠けるところがあります。誰が総理になっても政治は変わらないという率直な意見が多いのではないでしょうか。

現在の小選挙区制は、中選挙区制での金権腐敗政治の撤廃と二大政党制を実現するために考えられた選挙区制度ですが、金権腐敗は減りましたが二大政党制はなかなか実現しません。つまり党の執行部に公認権があるために公認候補が絞られ自由に立候補できないデメリットがあります。国民の側からは個人より党を選ぶような選挙になりますので、選挙に魅力を感じないのだと考えます。もっと激しい政策の議論をすべきです。

 

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