2024年8月5日月曜日

短気は損気?

 連日、パリ五輪での日本選手たちの活躍ぶりに目を奪われますが、選手たちは本番前にどのような心境で臨むかと想像しましたところ、皆異口同音に相手を打ち負かそうとか、勝とうとか考えないで、大歓声を聴きながら折角出場の機会を得た4年に一度の五輪の場を愉しもうとするそうです。愉しむような心境で本番に臨んだ方が緊張して実力を発揮できない事態も多少は避けられるようです。世の様々な場面に共通するような気がいたします。

確かに、様々な大会でも勝負事でも勝とうとか儲けようという意志が強すぎるとマイナスに転じることが多いからです。つまり欲を出し過ぎると大敗を招いたり大損をしたりするものです。「舌切り雀」の物語に出てきますが、人間はどうしても損得の欲が出てしまいますが、その場だけの欲望はなるべく抑えて冷静に行動した方が、結果的にはより良い方向へ至るような気がいたします。短気は損気?

ウクライナとロシアの戦争もパレスチナとイスラエルの戦争も、両国のリーダーに冷静さがあれば今日のような悲惨な出来事には少なくとも至らなかったはずです。まもなく原爆投下慰霊日、そして終戦記念日が到来しますが、時の政府の心境が冷静であれば戦争を激化させることは避けられたかもしれません。政治や経済、そして国際スポーツの場でもも一歩間違った判断を下すと取り返しのつかない結果となりかねません。この点はパリ五輪でも選手たちに学ぶところが多々あるようです。


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