2024年8月21日水曜日

内部統制

創立45年を経て素手で創ってきた弊社が一躍大手企業の仲間入りを果たすことができました。いきさつには賛否両論がありますが、弊社の将来を考えて私自身が決断したことなので社員の皆さんには自分の成長のためにも頑張っていただきたいというのが本心です。現在、グループ入りして苦労しているのが内部統制の社内への浸透です。性善説に立てば人間は本来正しい人格を備えているので法規的に縛らなくてもという説もあります。しかし、性悪説も前提にして法規的措置が存在しなければ企業内においての犯罪は始末できないのです。 

企業の規模は別として、近年企業内不祥事が後を絶たないのが現実です。会社自体が悪に手を染める企業も少なくないのです。かつて独立系として有名だった出光石油の創業時代には上場企業ながら就業規則のない会社だと聞いたことがあります。つまり、創業時から人間教育が徹底されてきたので従業員を規則に縛る必要が無かったとも言えます。しかし、明治・大正・昭和時代を経て創業時の理念が少しずつ変容し、陰で犯罪を犯す人間が出てきたのです。特に巨大企業では管理がおろそかになり、報・連・相すら忘れ去られてきたのが現実です。

私自身も創業当時から社員の自主性を重んじてきましたが、放置状態となり実態が把握できないと経営上、大抵は落とし穴に嵌ってしまうのです。大企業でも犯罪が起きるのは現場が放置状態になっているからです。なぜ内部統制が近年うるさくなったかと申しますと、悪事を働く人間の性悪説を前提にしているからです。私自身も大企業社員の犯罪を身近で見てきましたので、家庭教育の問題か分かりませんが人間教育など現在の企業は手に負えないので内部統制で経営陣をはじめ社員の行動を厳しく縛るしかないのです。不祥事を未然に防止するためです。

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