2018年3月1日木曜日

人材の流動化

戦後の高度成長期、働き手に終身雇用が魅力で成長してきた日本企業も、現在は随分様相が変わってまいりました。日本が先進国のトップを走り続けていた時代は、人材の固定化が企業の安定をもたらした面もありました。しかし、時代が変わり、新興国が先進国を追い上げてきて経済のパイが他国へ移りつつある現在では、日本企業もイノベーションにより将来を見据えた新しい事業を発掘していかなければなりません。その為には、マンネリ化した現状を打破して事業の革新を図るには、人材の流動化が必要となります。日本の企業社会は仲間意識が強く、チームワークには長けていますが、外部人材の受け入れにはやや抵抗感を持っています。しかし、これからは他企業から必要な能力を持った人材をスカウトする企業でなければ、不透明の時代での企業間競争には勝てません。弊社も過去のしがらみを断ち切り、外部からの人材も積極的に受け入れ、現在の状況に至るまでには20年の歳月を要しています。人材の流動化に歯止めをかけると、企業は知らぬ間に組織に緊張感がなくなり、ベンチャー精神が失われます。日本経済を活性化する意味でも、多方面からの人材の流動化を促進すべきだと私は思います。

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