2018年3月7日水曜日

仕事の話

たまには仕事の話をしましょう。弊社も世の中に多い独立系のソフト会社の一社ですが、独立系の会社にありがちな弱点は、下請け業務ばかりで詳細設計以降の開発経験しか無い技術者が多いことです。要件定義から基本設計というノウハウが伴う工程は、業界の慣例で発注者側が手がけることが殆どだからです。技術者の経歴書を見ても様々な開発経験はあるのに、業界でキャリアを重ねても、残念ながら業務知識や技術的ノウハウの強みが少ないというのが多いようです。弊社は長年の経験と反省から、技術者の成長に重点を置いて、基本設計さらに上位の要件定義と、エンドユーザー様の意向をできるだけ直接ヒアリングできる工程でプロジェクトに着手するよう指導しています。間接的にお客様の意向を伝えられてモノづくりをしても、お客様の真意も分からないし、仕事の遣り甲斐や達成感には中々結びつかないものです。エンドユーザー直接の受注を目指しているのも、独立系の良さをさらに会社として発揮できるし、技術者も満足感が得られるからです。また会社に技術があっても製品化して世の中にアピールしないと、会社のアイデンティティもブランデングも夢物語で、他社との違いや優位性、日々苦労している社員の満足度も得られないと判断したのです。経営として多少のリスクはありますが、技術者の成長ひいては会社の発展のためには避けられない関門だと考えています。

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