2024年9月13日金曜日

ストライキ

 最近、ドイツや米国で製造業の業績悪化による労働者のストライキが報道されています。裏には長期のインフレによる賃金の引き上げや金利の上昇が企業業績に厳しさを齎したものと考えます。翻って日本では最近のインフレでも長引いたデフレが漸く収束したので金融政策も徐々に改善の方向へ進もうとしています。円安が長期に続いたため為替差益による企業の好業績が株価を支えてきました。

しかし隣国の中国も経済が万全とは言えず、米国の景気も下降気味と伝えられおり、金利の引き下げが今後実施されると言われていますので、為替は円高ドル安になる可能性もあります。日本の株価は漸く回復基調に向かう中で、円高は輸出企業の業績悪化につながるため日本の株価などにも影響します。現在のところ国内経済は製造業も含めて安定しており欧米のようにストライキも見られないのは幸いかと考えます。

かつてのトラップ政権が保護主義で関税の引き上げに動いて、貿易の不均衡やサプラーチェーンの寸断が生じた時期があったように記憶しています。自国第一主義を唱えるトランプ政権になった場合、経済の混乱が再び到来しないか懸念を感じます。もしトラでロシアとウクライナ、そしてイスラエルとハマスの和解が前進すれば世界の政治や経済においても安心感が出てくると考えます。

2024年9月12日木曜日

害虫の発見その2

 先日、アゲハ幼虫らしき害虫の駆除をした話をしました。柑橘類の葉が大好物だということをレモンの木が裸状態になるまで食い荒らされて漸く知ったわけです。以後、毎朝気になって幼虫が残っていないかチェックしていますが、先日は遂に成虫のアゲハ蝶を2匹つがいなのかレモンの木に止まっているのを発見したのです。1匹は逃げてしまいましたが、産卵するのではと残りの一匹に殺虫剤を散布したところ飛べなくなり植木鉢の下で動いていました。

妻に話すとアゲハ蝶が可哀そうだというので空に放してやろうとしたのですが急降下してしまいました。子どもの頃に昆虫採集でいろんな蝶を野山に追いかけたことはありますが、害虫扱いしている今の自分に疑問を感じた次第です。動かないし観ようともしない妻は蝶に対しても何という優しい人間なんだろうと思います。臆病過ぎて虫も触ろうとしない妻ですが、退治するのはいつも私の役目です。どういう訳かすべて私と対照的です。

日本の強みをアピール

テレワークが普及して会場へ出かけなくてもオンラインセミナーが自由に聴ける時代になり非常に便利になりました。幸いにもコロナ禍の最中に東京大学未来ビジョン研究センターとの繋がりができて、すべて国家の補助金により無料で貴重な情報を得ることができています。 時々海外との議論が日本語に翻訳されない場合は残念ながら視聴を敬遠していますが、日米同時通訳のイベントも増えて参りました。視聴参加者が増えることを期待しています。

今、米国のハリウッドで製作された日本の時代劇映画「SHOGUN」が話題となっているそうですが、俳優のセリフもすべて日本語で字幕は英語に翻訳され公開されているようです。つまり日本独自の映画で日本語の映像コンテンツが海外でも流行る時代が到来しているのです。英語は公用語なので世界中で使われますが、日本語の言葉の表現は豊富で意味が深いところなど英語にはない俳句や短歌など言葉の持つ意味の多様性があります。

日本の様々な映像コンテンツが日本語で表現されることで、日本文化の理解が世界に広まることを願うばかりです。昨日は日本のデジタル赤字の話をしましたが、もっと日本は自信を持って、日本のやり方で主張すべきところは強く主張し争うことも躊躇しない姿勢を示してほしいのです。米テック企業の日本市場への強引な商売に対して不満を抱いている消費者は多いはずです。消費者庁は海外企業に対しても厳しく対応してほしいものです。

2024年9月11日水曜日

欧州の司法当局を見習え

 年間5兆円と言われる日本のデジタル赤字に日本の行政も少し真剣になってほしいところです。日本のデジタル産業も国内では日々企業や行政の情報化に貢献していますが、米大手テック企業に国内のコアな市場は完全に制覇されているのが現状です。近くアップルの新製品スマホが日本市場で発売されるというニュースには関心がありますが、アップルだけでなく他の米テック企業に対する日本の司法当局に甘さが無いかと時々疑問に感じることがあります。

欧州の司法裁判所がアップルに2兆円の追徴課税を科す判決が出ました。同様にグーグルにも3千数百億円の制裁金を科す判断も示されたようです。その点、日本の司法当局は米テック企業の市場占有をただ呆然と眺めているだけのように映ります。もっと行政が真剣に国内市場を保護する政策が必要ではないかと考えます。日本もこれまで様々な産業競争力政策を打ってきていると思いますが、海外から見透かされて結果的には先端産業が自爆してきたのが事実です。

アップルによる課税を逃れるタックスヘーブンへの行動は許されるべきではないとの判断です。果たして日本で欧州のような米テック企業に対してのような厳しい措置は可能でしょうか。日本の行政には無理のように感じる次第です。理由は行政が海外企業に対して対抗するためのデジタル技術に関して勉強不足だからです。長らくデジタルの赤字が放置してきた日本の行政が今後AI時代が進歩する中で立法も含め変われるかを注目したいと考えます。

データの改ざん

今に始まったことではありませんが、最近になって日本の産業界でデータ改ざん事例が頻発しています。おそらく内部通報によって公になるのでしょうが、以前は食品業界でも様々な社会的に批判を浴びる事件が多発しました。私の説では最近、業務のデジタル化からDXへと見える化が進んでいますので、現場でブロックチェーンのシステムが導入されているか分かりませんが、現場のデータ改ざんが様々な認証過程において実際のデータと齟齬があり、認証取得において矛盾を生んでいるものと考えます。

日本の産業界も海外からの指摘等で各役所が産業界の実態調査を頻繁に行うようになりました。私のサラリーマン時代には勤務していた業界で、データ改ざんなど会社からの無言の要請で行っていました。 例えば就業時間など手書きでしたので、毎月月末締で適当にデータを改ざんしていました。現在は自動的にカウントされるので改ざんは許されない筈で当時とは隔世の感があります。現在の業界ではまだタイムカードなるものが存在していましたので、前職の業界ほど実態が酷くはなかったように実感しています。

データの改ざんはまだまだ様々な業界で行われており、発覚するのは氷山の一角とも言えます。長年続けてきた現場の慣習を変えることは困難ですが、データの改ざんはとても罪深いことだと経営層から深く認識することが大切です。海外から見ると日本のDXの遅れが単に表面化しただけのことです。日本もブロックチェーンなど最新のシステム技術を導入して、製造過程で人がデータの改ざんができないようシステムでガードをかけるようにすべきです。デジタル化を促進することで製造業における悪しき慣習も改善されると考えます。

2024年9月10日火曜日

政権交代

 できれば日本の政治も政権交代が可能となれば理想なのですが、過去の細川政権や民主党政権を振り返ると政権運営に慣れないために政権が崩壊してしまうケースが見られました。国民の政治に対する期待も薄いため総選挙での投票率も上がらないのが現実です。投票率が上がらなければ、余程の異変が起きない限り選挙基盤がしっかりしている与党に軍配は上がります。

日本の今の政党支持率で判断する限り、野党への政権交代は容易には起きないと考えます。如何に内閣支持率が低下しても次の内閣は与党内で政権が担われるのが現実の世界です。長年にわたり選挙基盤を築いてこなければ安定した政権運営は難しいと思うのです。多党に分裂した野党が選挙基盤を強化することは容易ではありません。

国民にとって望ましい2大政党とは、派閥が解消されたことをきっかけに既存の与党が分裂して政策を中心にして競うことだと思いますが、多分これからも実現は難しいでしょう。現在のように政党の力が均衡していなければ政権交代も難しいし、望ましい国づくりは期待できないはずです。かつての日本新党はまさに与党が分裂して起死回生で出来た政権でした。

個人消費

景気の目安として個人消費の伸びが参考とされますが、国内の消費は円安による生活必需品の高騰もあり、金額的には対前年で増えていると考えます。また労働人口の減少により人手不足が賃金を支えているのが現状です。企業収益も順調なので国内経済は好循環しているとも見えます。隣国の中国はかつてほど経済に勢いが感じられず、デフレが国内消費を押し下げているようです。

米国では小売業界で大手家具チェーン店が倒産するというニュースも流れてきました。つまり長引いたインフレ経済が消費者の買い控えで個人消費が減少しているのではないでしょうか。日本の小売業界の業績は今のところ堅調の様子なので個人消費は安定していると言えます。原因の一つには円安による為替差益が大企業に好業績を齎しているからです。

今後、米国の利下げは避けられないので日本との金利差が縮まり、ドル売り円買いで円高になるか、利下げによって米国経済が再び勢いを増して円安が進むか、先行きは微妙なところです。しかし過度な円安は国内経済を弱くするだけなので、企業業績や個人消費の伸びを見ながら日銀は今後利上げのタイミングを図るものと考えます。強い日本経済が望まれます。 

2024年9月9日月曜日

害虫の発見

普段、滅多にプランターで育てている植物を観察したことが無いのですが、妻がベランダで育てているレモンの苗木の周りに害虫の糞らしいものが大量に落ちていると吃驚していました。早速、先日漸く糞の原因を調べてみましたところ、案の定アゲハ蝶の幼虫が枝のあちこちに止まっていました。レモンの苗木の葉は既にほとんど食われてしまって枝木ばかりで残念ながら植木はほとんど裸状態になっていました。

TVで時々見る「趣味の園芸」で、先生が生徒の怖がっている芋虫を長靴で平気に踏む潰している光景を見ていましたので、私も真似をして早速アゲハ蝶の幼虫を10匹あまりティッシュに包み靴の底でぐにゅぐにゅと踏みつぶしました。妻は見るのも怖いようで、植木鉢を消毒するように言われて、取り合えずフマキラーで鉢植えの植木や鉢全体を十分に消毒したつもりです。

翌朝もちゃんと幼虫の存在を確かめてくれと言われましたので、早朝から観察していますが葉の色と幼虫の色が同じなので実は中々存在が見つけにくいのです。翌日は2匹見つけましたが、その後は毎朝植木を確認していますが漸く幼虫はいなくなったようです。しかし今回のアゲハ蝶の幼虫の糞騒ぎでプランターの園芸について詳しく調べましたので、害虫についても新発見ですが大変勉強させられました。

2024年9月6日金曜日

資本について

 株式会社を経営する上では至極当たり前のことですが、経営者は常に資本の力を認識していなければなりません。株式を公開していれば業績の良い会社ほど外部から買収を仕掛けられる可能性があります。プラス思考に捉えれば、買収されることが会社には良い結果を生む場合もあります。

私の知人も創業して40年ほどで株式公開を果たし会社は業績も順風満帆でしたが、後継者がファンド系に資本を譲渡して結果的には上場廃止に至りました。会社の将来を考えると一つの選択肢に違いないと考えます。創業者としての知人が残念な気持ちであることは理解できます。

しかし資本主義経済の中で生きていくには、会社として常に買収の波に晒されることは当たり前です。買収を拒否したり否定するなら最初から資本市場に公開しないことです。外部から買収されないためには、資本政策を会社としてしっかり堅持すべきです。資本は流動性があるので、会社の将来のために譲渡もあってしかるべきです。

2024年9月5日木曜日

季節の変化

季節の変わり目が到来したのか、数日前から温度計と湿度計がこれまでと比べて驚くほど変化しています。ひと月くらい前に、エアコンの設定温度と実際の室温が余りにもかけ離れているので製品の寿命かとやや大きめの室外機に買い替えたばかりですが、何か月も続いた猛暑がいきなりぱったりと収まり、久々にエアコンの要らない日中を室内を通り抜ける自然の風で過ごしました。

夜もエアコンなしでは就寝できないほど温度と湿度に悩まされていましたが、昨夜はエアコンをつけないで床に就き、途中で目を覚ましエアコンのスイッチを途中で入れた程度です。何でもない話ですが、異常なほどの暑さがこの間ずっと続いていましたので、急な気温の変化に驚き本日のテーマとしました。最初は為替や株価の変動について感想を述べようと思っていましたが止めました。

まだ残暑が続くとのことですが、一時でも昨日今日のような過ごし易い昼夜が経験できれば気分的にも元気になるものです。これから夜になると虫の声も聞こえてきますので徐々に秋らしさを感じるようになるでしょう。数字を追う仕事にも少しは距離を置きながら、秋分間近の秋の夜をじっくり楽しみたいものです。




2024年9月4日水曜日

命を大切に

 健康が大事だということは当たり前ですが、それより命を大切にすることが最も重要だと考えます。日本は先の戦争で300万人以上の国民を犠牲にしました。旧憲法(大日本帝国憲法)には自由と民主主義は無かったようなもので、国家の命令で国民は強制的に戦地に送られました。南太平洋地域では国民がどこで命を落としたのか戦後も不明で、現在でも各地で遺骨収集が続けられているのが現状です。しかし戦争の責任はだれも果たしていないのです。

起こしてしまった戦争を悔いても元に戻らないので、戦前の失敗に学んで、日本人は戦争の惨敗の歴史を未来の「転ばぬ先の杖」として心の教訓にしたいものです。旧憲法では天皇に日本国の統帥権がありましたが、実際は軍部が戦争を主導したものと歴史上では言われています。沖縄戦で軍部が最後は沖縄の人たちを置き去りにして多くの沖縄人民は戦争の犠牲になったのです。戦争責任者として昭和天皇も謝罪の機会が無かったのです。

戦後、昭和天皇はGHQの指示により全国各地への行幸が果たされましたが、沖縄へのお出ましは危険が及ぶので存命中のご訪問も叶わなかったのです。戦後漸く平成天皇の皇太子時代に沖縄訪問が実現したのです。戦争によって多くの国民の命が容易く奪われるのは、近代においてもウクライナとロシアの現状、イスラエルとハマスの争いなど、国家同士が戦争すれば命は尽きないものです。国家は国民の命を大切にしてほしいものです。


2024年9月3日火曜日

メジャーリーグに感じる

最近、すっかりメジャーリーグの観戦が日常化してきました。妻と共にドジャースの大谷選手の活躍に注目しているわけですが、連日メジャーリーグの選手たちの動きを見ていると米国社会と日本社会で生きる人の違いを感じます。ご承知のように米国野球の世界は選手層が厚く、厳しい競争を乗り越えてメジャーリーグにデビューするのがプロ野球選手たちの夢だというのも見ていて伝わってきます。

選手たちが頻繁にチームを移籍するのは普通で、相手のチームメンバーとも親しく話すのは多分過去に一緒のチームメイトだった経験からでしょう。チームで活躍できるかどうかが勝負なのですが、それぞれの選手が野球社会の厳しさを自覚しているので敵味方に関係なく活躍を称える光景をよく見ます。つまり競争相手の活躍を嫉妬しないで前向きに認めるところです。

ビジネスの世界でもお互いに認め合うことでビジネスマンとして徐々に成長するのではないでしょうか。私もライバル企業が周囲に存在していたからこそ、今日まで頑張れたような気がいたします。お互いに仲良くすることは大切ですが、ライバル意識を持って負けないように努力することが自分の成長に繋がります。厳しい世界だから活躍した喜びも大きいのだと思います。

2024年9月2日月曜日

週末の感動

政治が人の痛みをどれほど感じているかについて様々な意見を聴くことがありますが、週末の24時間TV放送で児童福祉施設への全額を寄付するという名目で支援金マラソンという催しが行われていました。最終的に全国から集まった支援金が驚きですが4億4千万円弱にのぼったようで、近く全国にある610か所ほどの児童福祉施設に全額寄付が行われるようです。私が言いたいのは、本来は困っている福祉施設へ国が支援すべき問題だと思うのです。

国民の痛みに対して政治は十分に義務を果たしているかというと、正直なところはなはだ疑問に感じることが多いからです。政治家は自分の私腹や選挙に当選することばかり考えているように国民の目には映るからです。政治の愚痴を言っても始まらないのですが、自民党の総裁選挙を見ても国民の立場で世の中を変えようという政治家の声がまったく聞こえてきません。メディアが率先して24時間TVなどで国民に呼びかける方が広く気持ちが通じるようです。

2世や3世議員が良くないと申しているわけではなく、もっと国民の痛みに寄り添う政治をしてほしいと考えるからです。子ども食堂の存在もかつては聴いたことがありませんが、今や全国の各地で子ども食堂が一般市民のボランティアで賄われているのが現状です。おそらく行政は見て見ぬふりだと思われますが、政治は国のトップから見本を見せない限り自治体も動かない訳です。資金が無いということで済まされる問題ではないような気がいたします。