2024年9月6日金曜日

資本について

 株式会社を経営する上では至極当たり前のことですが、経営者は常に資本の力を認識していなければなりません。株式を公開していれば業績の良い会社ほど外部から買収を仕掛けられる可能性があります。プラス思考に捉えれば、買収されることが会社には良い結果を生む場合もあります。

私の知人も創業して40年ほどで株式公開を果たし会社は業績も順風満帆でしたが、後継者がファンド系に資本を譲渡して結果的には上場廃止に至りました。会社の将来を考えると一つの選択肢に違いないと考えます。創業者としての知人が残念な気持ちであることは理解できます。

しかし資本主義経済の中で生きていくには、会社として常に買収の波に晒されることは当たり前です。買収を拒否したり否定するなら最初から資本市場に公開しないことです。外部から買収されないためには、資本政策を会社としてしっかり堅持すべきです。資本は流動性があるので、会社の将来のために譲渡もあってしかるべきです。

0 件のコメント:

コメントを投稿