2024年9月10日火曜日

個人消費

景気の目安として個人消費の伸びが参考とされますが、国内の消費は円安による生活必需品の高騰もあり、金額的には対前年で増えていると考えます。また労働人口の減少により人手不足が賃金を支えているのが現状です。企業収益も順調なので国内経済は好循環しているとも見えます。隣国の中国はかつてほど経済に勢いが感じられず、デフレが国内消費を押し下げているようです。

米国では小売業界で大手家具チェーン店が倒産するというニュースも流れてきました。つまり長引いたインフレ経済が消費者の買い控えで個人消費が減少しているのではないでしょうか。日本の小売業界の業績は今のところ堅調の様子なので個人消費は安定していると言えます。原因の一つには円安による為替差益が大企業に好業績を齎しているからです。

今後、米国の利下げは避けられないので日本との金利差が縮まり、ドル売り円買いで円高になるか、利下げによって米国経済が再び勢いを増して円安が進むか、先行きは微妙なところです。しかし過度な円安は国内経済を弱くするだけなので、企業業績や個人消費の伸びを見ながら日銀は今後利上げのタイミングを図るものと考えます。強い日本経済が望まれます。 

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