2024年9月24日火曜日

国連機関

先日、新聞のコラムに国際刑事裁判所(ICC)と国際司法裁判所(ICJ)についての意見が掲載されていました。ICCは戦争犯罪や人道に対する罪として個人を訴えますが、一方のICJは訴訟の当事者が国となります。ICJは国連の機関でありますが、ICCは国連総会の承認を受けているものの、法的には国連から独立しているため強制力がなく、米国、中国、ロシアなど超大国は加盟していません。

最近、国際刑事裁判所でロシアのプーチン大統領に逮捕状が出ましたが、諸外国に外遊していても実際には逮捕されない、つまり逮捕に動く人がいないのです。逆にロシアから訴えられ国際刑事裁判所の裁判官が指名手配を受けるという非常識な事態が存在します。現実的には両方の裁判所も強制力がないのが現実ではないでしょうか。

国連の安保理も戦争を終結させるという最重要な機能が不全となっています。安保理改革も叫ばれていますが、常任理事国の当事国が戦争当事者なので、戦争終結への意見はまとまりません。現在の国際連合は第二次大戦の戦勝国が安保常任理事国となっているために、組織自体が時代遅れなのですがメンバーの構成を変えようとしないため紛争解決には至りにくいのが現実です。

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